合縁奇縁

根がオタクなんです

パートナーという存在の真髄を見た / ミュージカル「オン・ユア・フィート」

 

えー、改めまして、

あけましておめでとうございます〜〜〜!!!!

 

もう2月になるぞというツッコミ、じゃんじゃん受け付けております。

1月最後の更新は、先日千秋楽を迎えましたオン・ユア・フィートの感想です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

<ストーリー>

歌の大好きなグロリアはキューバ移民の両親のもと、マイアミという開放的な場所で暮らしていたが、戦争によって身体が不自由な父親や妹の世話に追われ、歌の才能を発揮できずにいた。ところがある日、祖母の計らいで、地元で名の知れたバンドのプロデューサー、エミリオ・エステファンの前で歌を披露することに。それは輝かしいスターへの階段を駆け上るとともに、栄光と挫折の日々の始まりでもあった――。

シアタークリエ ミュージカル『オン・ユア・フィート!』

 

楽曲ありきのジュークボックス・ミュージカルなので、好みが分かれるかもしれませんが、私は個人的に大大大好きです。

Congaは言うまでもなく有名ですが、とにかくテンション爆上がりする曲ばかり。

気付いたら、幕間にワイン飲んでましたからね。

観客も一緒に歌って踊って、あの瞬間だけはマイアミにいました、私。

 

youtu.be

 

曲を聴いていただけると、踊り出してしまうわけがわかると思います。

 

そして、まず私が申し上げたいのは、

エミリオいい男すぎ。

いいヤツすぎ。

以下、エミリオがいかにいい男かを語るだけのマッスィーンになりますので、ご注意ください。

それではいってみましょう!

エミリオのここが素敵!!ドンドンパフパフ〜〜〜🎉👏

 

1.女性が緊張のあまり失敗しても、笑いをとって場を和ます

初めてバンドに参加したグロリア。

緊張のあまり、楽器をどんがらがっしゃんしてしまうのですが、「ハッハッハ!気にしないデ!」と笑い飛ばしてあげるエミリオの度量の大きさ。

それどころか、ジョークで場をあっためてあげるという男っぷり。

 

2.シャイな女性のために味方になり、話しやすい環境を作ってあげる

初ステージで、元々のシャイな性格もあって、「知らない人ばかりで緊張する」と人前で歌うのにためらいのあるグロリアに、「僕はシッテル!」と笑い飛ばしてあげる、さすがの男前。

 

3.怒っているときも、好きな女性の前では努めて冷静に、爽やかな笑顔

自分たちの音楽だけでなく、人種までも否定され爆裂怒りMAXにも関わらず、グロリアには絶対にその顔を見せない。

それでも、ただ優しいだけではない、大切なもののためにちゃんと怒ることのできる熱い男。

 

4.パートナーの異変に気付き、それを面倒くさがらず理由をちゃんと聞いてあげる

歌手の夢を手に入れ、順風満帆に見えるグロリアですが、喧嘩別れした母親のことを想うと元気の出ない彼女。

「なんだよ」と茶化すエミリオに、「何でもない」とグロリアは苦笑しますが、もちろん何でもないわけがないんですよね。

世間では「女性のこういうところが面倒くさい!」と取り上げられがちな場面ですが・・・

そこで「どうしたの?」と聞けるエミリオの人の良さ。

しかもこの人、本当は元気のない理由をわかっていて、敢えて尋ねているんですよ。

ちょっと、できた人すぎやしませんか。

 

5.つらいときや苦しいときも、その姿を絶対に周囲に見せない

グロリアが交通事故に遭い昏睡状態にある中で、悲しみに暮れるエミリオですが、彼女の母に声をかけられると涙を拭いて明るい声で答えます。

リハビリに苦しむグロリアに、「自分の怪我はあなたのせい」だと言われたときも、グロリアの妹レベッカに声をかけられるとまた、涙を拭いて笑顔で答えるのです。

悲しくなるくらいいいヤツ。

泣けてくる。

 

それでも、私が一番エミリオが愛おしくて愛おしくてたまらなくなったシーンは、グロリアの事故直後、病院に駆けつけた彼女の母親に"自分はニュースでグロリア・エステファンが死亡したと聞いた"と責められたとき。

母親とは、事故が起こる前も「娘を奪った」と言われ続け、元々険悪な仲でした。

そんな母親に、「彼女は死なないよ。僕より前には」と真面目な顔で話しますが、すぐにいつもの優しい笑顔で、「来てくれて嬉しいデス!」と告げるあのシーン。

っかぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!(訳:勘弁してくれ)

 

涙ダッッッバァーーーです。

これが渡辺大輔さんのなせる技なんですよねぇ・・・

我が家ではどういうわけか、DAISUKE WATANABEの愛称で親しまれる渡辺さん。

人の良さが溢れたあの笑顔が、エミリオの性格をよく表しています。

タイタニックではあまりその歌声をお聴きすることができなかったので、今回じっくり聴くことができてよかったです。

渡辺さんは、普段もすごく褒め上手な方ですよねぇ。

エミリオも、グロリアを褒めて褒めて輝かせる人なので、重なりました。

大坂なおみさんのコーチ、サーシャ・バインさんを彷彿とさせる。

 

個人的には、エミリオが会社のお偉いさんに予算のお伺いをたててもらうよう説得するシーン、アツくてすごく好きです。

取締役会に出席するのは、エミリオじゃあありませんからね。

私が会社員だから思うんでしょうけど、偉い人がここぞというときに本気出すのって、めちゃくちゃかっこいいですよね。

そういうときに「あぁ、だからこの人は出世したんだなぁ・・・」と感じてビリビリしたい。

あくまで私は、ですけど、偉い人は普段忙しそうにせずに踏ん反り返っていてほしいです。

自分の力じゃどうにもならないようなトラブルがあったとき、いつも自席でゆったりしているお偉いさんに、「よくわかった。俺が全部話つけてくる」なんて言われると、すーぐ懐いちゃいます。ちょろい

 

それにしても、グロリアが歌手を目指すことを母親に反対されたときに、おばあちゃんに「ママは上手だった?」と尋ねるシーン、久野さんの「上手…?」から回想への流れはテンション爆上げ案件です。

「上手なんてもんじゃない。あの子は…スターだった!」から人混みをかき分けて登場する一路さん、バチバチかっこいい。

モーセじゃん。

 

お酒飲んで観劇ってずっとやってみたかったんですが、この作品だったからできたんだろうなぁと思います。

タイタニックだったら絶対できなかった。

 

太陽のような笑顔をお持ちの朝夏さん、そして、千秋楽まで見事に完走された渡辺さんに、スタンディングオベーションを贈ります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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キャストスケジュールを見ながら手帳とにらめっこするのが、今、ただただ、ひたすらに幸せです。

革命起きるぞ〜〜〜!!!!