合縁奇縁

根がオタクなんです

神対応とはなんぞや(接触イベントについて思うこと)

 

 Kドルちゃんはファンとの"近さ"が売りなので、CD・DVD買えば買うだけ接触できたりするんですが、若手俳優の接触って、そういう感じじゃないんでしょうか。

熱病のようにKドルオタクしていたときは、馬鹿みたいに円盤買って馬鹿みたいに周回していました。

イベント後半は、時間内に回りきれるのかという焦りで、汗だくになりながら一人運動会シジャケ〜〜〜!🏃‍♂️

 

俳優さんのスタンスにもよるんでしょうが、私が今まで経験した接触イベントは(私がただはいゆ沼に無知なだけでしょうが)、とてもじゃないけど剥がされながら、「また来るね〜」とか、言える雰囲気ではありませんでした。

ただ、一回が丁寧なので、逆に何を話したらいいのかわからなくなるんですよね。

 

以前も少しお話しましたが、隣国の推しくんは世間一般的に言うと、いわゆる「塩対応」のアイドルでした。

 

umax0212.hatenablog.com

 

でも私は彼に対して、ただの一度もそう思ったことはありません。

 

では反対に、神対応とは何なのか。

 

「塩対応」は、アイドルの握手会などにおける素っ気ない(ファンとしては残念な)対応を指す表現としてしばしば用いられる。単に「塩」と呼ばれている場合もある。この「塩対応」に対して、ファンを大事に扱う真心が感じられる対応は「神対応」などと呼ばれる。

塩対応とは - 日本語表現辞典 Weblio辞書

 

この、"真心"という言葉が、私の中で一番しっくりきた表現です。

 

推しくんのことを塩対応だと言っていた方は、きっと、彼に求めた真心が、彼が伝えようとした真心とは違ったんだと思います。

彼は、ファンにハグをしない。

嘘でも"好き"だと言わない。

握手だって両手でふわりと包んでくれるだけ。

甘い言葉を囁いて、ギュッと抱きしめてくれて、恋人繋ぎをしながらゆっくり話を聞いてくれるような子を追いかける方からすると、物足りなかったのかもしれない。

 

確かに正しい。

それも、支払った対価に見合うサービスを求めた結果です。

そしてその気持ちも、非常によくわかります。

私も若い頃は、そういう気持ちで接触に臨んでいました。

言ってしまえば、"見返り"を求めていたわけです。

でもあるとき、ふと気付いてしまったんです。

「これ、自分がされたら嫌じゃん・・・」と。

"そういう場"だとはわかっていても、何の挨拶も無しにいきなり知らない人から「◯◯やって〜!!」と食い気味におねだりされたら・・・と考えたとき、私なら、いい気持ちはしないだろうなぁ、と思ったんです。

なんだか、見世物にされているみたいで。

あくまでも"私は"です。

推しくんがどんな気持ちで受け取っているかはわかりません。

いざその立場になったら、また違った感情なのかもしれませんしね。

でも、今の私が自分がされて嫌だと思うなら、もう好きな人に対してはできないな、と思ったわけです。


もちろん、そういうつもりで言っているわけではないのもわかっていますし、それも一つの愛情表現なんだとも思います。

そして、(私が推しくんとはそんな関係性を築けなかっただけで、)芸能人とファンとの間で、そういう、恋人同士のような対応をしてくれる関係性が、きちんと出来上がっている方だっていると思います。

ただ、そういう方も、不躾に「何かをやって!」と推しくんにお願いするんじゃあなくて、きっと人としての筋を通して、また、それだけの対価を払ってそういった関係性になれたと思うんですよね。

 

そう思ってからは、「あぁ、私は自分のことしか考えてなかったのかな〜」と、今までの自分が恥ずかしくなり、推しくんとの接触は、友達同士のような他愛のない話をするようになりました。

この方が情緒も安定するし、何より楽しい。

めっちゃ楽しい。

冒頭にも申し上げた通り、一回の接触イベで何周もしますが、正直、一回目のためだけに行っていたようなものでした。

一回目、顔を合わせたとき、まだ覚えててくれた!という安心を得られれば、それで満足だったんです。

 

積んだら積んだ分ちゃんと覚えてくれる、何時間も立ったまま笑顔で手を差し出してくれる、話の途中で剥がされても出口まで一生懸命答えを投げかけてくれる、そしてイベント最後の回、「今日は一日お疲れさまでした」とお互い深々とお辞儀して終わる推しくんとの接触は、間違いなく真心が感じられる、私にとっての神対応だったのです。

 

同担拒否かと言われると、そういうつもりではなかったんですが、当時仲の良い子に同担はいなかったので、無意識のうちに避けていたんだと思います。

同担の接触の話はなるべく聞かないようにしてたし、 仲間内で「こんな嬉しいことがあったんだよ」なんて泣きながら報告したら、「よかったね、△△ちゃんほんと◯◯のこと大好きだもんね」って嘘でもいいから言って欲しかったし、また、自分も友達にそう言いたかった。

 

まぁ、そんな小さなコミュニティの中でしょーもない承認欲求を満たしても、「でも彼女いるんでしょ?」の一言で、簡単に死ねるわけなんですがね????

 

そういう推し方に少し疲れ(面倒くさくなって)、まぁ以前もたいしたことはなかったんですが、ゆるいオタクになり、若手俳優もゆる〜〜〜く追っているわけですが、隣国の推しくんを好きになって初めて接触したときのことを思い返すと、今でも胸がきゅう、となる。

目線を合わせようと顔を見上げた私に、「こんにちは〜!名前は?」と手を差し出し、人と人との"始まり"からアイドルとファンの関係性を築こうとしてくれた彼の真心は、やっぱり好きだな〜と思います。

彼が私を人として扱ってくれたから、私も彼と、人間らしい血の通ったやり取りをしたい。