恋に落ちる音を聞いたことがあるか
「推しさんを好きになった瞬間は?」
と聞かれたとき。
二人の私が頭の中で語り始めます。
「ん〜わかんないけど〜〜〜気が付いたら好きになってたかナ〜人間性なんてじっくり付き合って見えてくるものだし、何より好きになるのに理由はいらないジャン?」な私と、「◯◯の△△公演、"〜〜〜〜"ってセリフを言ったときのあの表情!!ここここ!!ここじゃ!!0:52で一時停止して!!!!」な私。
推しさんによってこの"私"はシフト制で交代してきますが、どちらかというと後者パターンが多いです。
対して、特に好きになった瞬間というものを明確にさせない方もいらっしゃると思います。
ただ、そんな方もきっと、ハッとした瞬間ってやつは、あると思うんです。
少し昔話をしますが、Kドル好きにはお馴染み、「WHO IS NEXT」通称"WIN"というサバイバル番組。
このプロジェクトは、日々トレーニングを重ねるYG ENTERTAINMENTに所属する練習生11人が、『TEAM A』『TEAM B』の2チームに分かれ、パフォーマンス、歌唱力、キャラクターなど、練習生の全てを見た、一般の視聴者の100%の投票によって選ばれたチームのみが、プロジェクト終了直後にデビューできるというもの。
以下、本番組中での、BIGBANG先輩のありがたいお言葉。
テソン:Bチームの方が上手いと思いますが、心が傾くのはAチームです
G-DRAGON:Bチームはチームワークもよくて全体的にいいんですが、完璧にまとまっているので見る人がすごいなと思ってそれで終わりなんですが、Aチームはまとまってはいませんがだからこそ応援したくなるので、面白くて可愛いので見守りたくなるというか、ある意味魅力といえるところだと思います
[ WIN : WHO IS NEXT ] episode 6_ 첫번째 배틀의 결과는?! - YouTube
わかる〜〜〜!!!!
例に漏れず、私は人間臭いAチーム*1推しでした。もちろんBチーム*2も大好き。
オタクあるある、「上手い」=「好き」では、ない。 「わぁ〜すごい上手〜い!・・・好き〜!」とは、ならないと思うんです。
私はどちらかというと、少しかっこ悪いというか、いや、"かっこ悪い"は少し表現がよくないかもしれませんが、そのかっこ悪いことを全力でやっている姿って、びっくりするくらいかっこいいんですよね。
そんなときにピキーーーーーン(恋に落ちる音)とくることが多いです。
そこで思い返すのが、私が相葉さんに"ハッとした"ときのこと。
それは、かの有名な戦国鍋TV、武士ロックフェスティバルでした。
の、シマバランでも、天正でもなく、兵衛'zです。
いつも綺麗に整えられたふわふわの髪を振り乱しながら、なかなか見られないおでこを出し、目と眉を近付け、声をひっくり返しながら全力で歌う相葉さんが、めちゃんこかっこよかったんです*3。
大人なると"かっこ悪い"こと、できないです、なかなか。
人間は学習するから、何をしたらかっこ悪いかって、嫌でもわかってきてしまうんですよね。
変な見栄とかプライドとかですぐブレーキがかかって、がむしゃらになる気力もないし、周りからどう見られているかばかり気になって、すましてカッコつけちゃって、恥をかく度胸もない。
踠いて、恥晒して、そこでやっと得られるものもあるはずなのに、歳だけ下手に食ってるものだから"失敗"して自分の人生を根底から否定された気になるのが怖くて・・・
大人になると失敗が許されなくなるから、仕方ないところもあるんですが。
若いころはそもそもそんなことを考えるわけもなく、自分がかっこ悪かったことに最後まで気付かない。
いや、それが正しいのかもしれません。
自分が気にするほど、人は自分に興味がないし、見ていない。
自分に無いものを持っている人は、魅力的です。
だから、惹かれるんでしょうね。
テニスでは2nd氷帝が、この"かっこ悪い"という美学を体現しているなぁと思っていました。
氷帝は、ぱっと見ちょっといけ好かない苦労知らずのお坊ちゃんなのに、実はすごく不器用でアツく泥臭い努力家たちの集まりというのが魅力的なところだと思っているんですが、2ndの彼らは、そんな私の思い描く氷帝像だったんです。
シリアスとギャグがとても良い塩梅で、リアルタイムで原作を読んでいた当時の感情が蘇り童心がくすぐられたものです。
「もーやだこの人たちバカすぎる」という気持ちになるなんて、なんだかすごく二次元っぽいですよね。
twitter.comまさかの日吉会です!
— 伊勢大貴 (@isedai0515) 2018年4月26日
合言葉は下剋上だ!!! pic.twitter.com/m7Vi8d91pu
個人的なイメージですが、
河合さんの日吉くんは、"下剋上"という言葉が跡部様個人に対してじゃあなくて、もっと広い括りで上を目指してそう。
細貝さんの日吉くんは、跡部部長しか見えていなくて、「よしよし、そんなに頑張らなくても大丈夫だよ〜〜〜」ってしたくなる。
伊勢さんの日吉くんは、跡部部長は割とクールに意識して、どちらかと言うと鳳長太郎という幼馴染をライバルとして意識している気がする。
内海さんの日吉くんは、跡部部長みたいになりたいって気持ちが漏れててしまってて、褒められるとわかりやすくバックに花が飛んじゃうタイプ。
"負ける"ことは、"かっこ悪い"に繋がる条件の一つですが、日吉くんにファンが多いのも、彼が勝てない選手だからかな、なんて、怒られちゃうかな。
「いい奴なんてモンは臆病なだけだ
波風立てたくないだけ」「遠慮する前にもっと 努力しろ!」って
小3の俺は書いている」
うわ〜〜〜・・・刺さる〜〜〜〜〜
"いい人"でいたいと、常に自分の気持ちを飲み込んで楽してる人間には、クる。
ちゅうがくにねんせい、すごい。
日吉くん、だからかっこいいんだよね。
たくさんの"かっこ悪い"を経験して、"かっこいい"を手に入れたんだと思います。
失敗が許されるうちにたくさん失敗して、"かっこ悪く"ありたい。
以上、何年経っても仕事がしんどい社会人女の独り言でした。
たった数年Kドルから離れただけで、出演者知らない子たちばっかりになってしまった・・・
3:43〜のオジサンたち、可愛い。