合縁奇縁

根がオタクなんです

人間の愚かさと愛しさが共存する空間 / ミュージカル「タイタニック」

 

お久しぶりでございます。

恐れていたとおり、9月末から仕事がめちゃんこ忙しく、なかなかブログが更新できませんでした。

それでも推し事はちゃっかりやっていましたので、やっと感想が書けることが嬉しくて仕方がないです。

 

てなわけで、ちょいと遅くなりましたが、ミュージカル「タイタニック」乗船して参りました!

でもその前に〜・・・

 

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お誕生日おめでとうございます〜!!!!

ドンドンパフパフ〜!!!!👏🎉🍷

 

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えー、こんなにキラッキラした31歳が・・・いるんですねぇ、これが。

 

髪もさっぱりした相葉さん。

本番前にトムにばっさりいかれたらしく、前髪はちょっとガタガタで後ろは刈り上がっているので本人は気にされてましたが、私はこのくらいの方が好きです。

 

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Twitter浮上率が低いことで有名な相葉さんですが、こんな風にツイートするなんて、本当に嬉しかったんだなぁと、じんとした日でした。

 

そんな記念すべき日に初日を迎えたミュージカル「タイタニック」。

思っていた以上に後遺症が激しく、ふと思い返してぶわあああと涙腺が緩むのですが、まだ落ち着くには時間がかかりそうです。

自分でもちょっとびっくりするくらい引きずってます。

 

がっつり舞台の内容に触れますし、いつものよ〜に鬱陶しいほど長文ですので、それでも問題ないという方は、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

 

 

 

本当に、登場人物全員が主人公。

この舞台は、観客ほぼ全員がラストを知っているということがミソですよね。

舞台の途中でも、「いやいやいや気付けし・・・」と思うようなシーンはたくさんあるのですが、それは我々はあの船の結末を知っているから言えることなんだろうなぁ、と。

史実も有名ですし、映画も観たことない人はいないんじゃないかというくらいのお話なので、「タイタニック」と聞けば誰もが"沈没" というワードを連想するじゃないですか。

しかしながら、あの夢のような不思議な空間の中では気付かないような力が、そんな、人々を魔法にかけるような魅力があの船にはあったのかなぁなんて、思いますねぇ。

 

何とも皮肉なのは、責任をとるべき立場であろう上席三人が落ち度を擦りつけ合うのに対し、津田さん演じるマードックが「私の責任です」と自ら命を絶ってしまうこと。

本来なら救命ボートの席を乗客に譲ってもおかしくない立場の石川さん演じるイスメイがボートに乗って生還するのに対し、救命ボートの漕ぎ手として生き残るチャンスだった藤岡さん演じる機関士のバレットが、船を操縦できないフリをして乗客であるジム・ファレルにその席を譲ること。

大人たちが泣き、喚き、死を前にして感情を剥き出しにするのに対し、まだ14歳のベルボーイが最後までハツラツとした笑顔なこと。

 

人間の醜さだったり弱さだったり、嫌だなぁと思う部分が如実に描写された舞台ですが、それと同時に、確かに人間の"良さ"みたいな、「まだまだ捨てたもんじゃないよなぁ」と思わせる場面がたくさん詰まっているんですよねぇ。

人間は確かに失敗する生き物ですが、学習することができます。

失敗を生かして、より良くすることができる。

タイタニック号の事故で亡くなった方たちの名前を背に涙するイスメイを見て、私は確かに、より良い未来を想像して希望のようなものを感じました。

 

 

▷設計士 アンドリュース(加藤和樹さん)

基本的には乗客・乗務員全員が主人公なので、特別出番が多いわけでは無いのですが、最後にはやっぱりタイタニックはアンドリュースの物語だったんだと腑に落ちます。

タイタニックが沈没する瞬間のアンドリュースの姿。

あのシーンだけは毎公演泣いてしまいました。

船が崩壊する中机に向かい、一心不乱に設計の修正を始める彼の姿、最後までタイタニックに乗船し、海に沈む人々を見続けた彼の姿。

そこで、開演前のアンドリュースの姿が走馬灯のように駆け巡るのです。

ペンを回しながら眉をひそめて考え込んだり、紅茶を飲んだり、木内さんと笑顔でおしゃべりしたり、ゆっくりとした空間の中で設計していたあの瞬間は、確かに"幸せ"だった。

もうそこで、涙ダバーーーです。

そういうことかと。

あの演出は、この瞬間のためだったんだと気付いた瞬間に、本当に涙が止まらなくなってしまって、周りの方のことを考えると鼻はすすれないし、いかに涙と鼻水を垂れ流しにできるか、自分との闘いですよね。

そして、終演間近にしてやっっっと、満を持して加藤和樹のソロですよ。

そのときももう涙ダバダバなんですけど、舞台にはなかった話でアンドリュースは浮揚装置用としてデッキチェアを海に投げ込んでいたと。

加藤アンドリュース絶対やってますもんね。

もう簡単に想像できます。

月並みな言葉ですけど、彼が死んでいく瞬間はとにかく"悲しい"です。

本当に、我ながらガキくさい感想だとは思いますが、それに尽きます。

アンドリュースは天国でも、今度は絶対に沈まない船を設計しているのでしょうか。

 

▷オーナー イスメイ(石川禅さん)

鼻持ちならない典型的な「嫌なヤツ」として描かれていますが、最後のあの顔を見てしまうと、なんとも言えない気持ちになりますね。

あの事故が彼だけのせいではないのは確かです。

彼も彼なりの信念があって、意地があって。

それぞれが守りたいものを守ろうとして動いた軌跡が、たまたま最悪の事態に繋がってしまった。

禅さんのイスメイが見られてよかったです。

綜馬さんだと、なんだか言いくるめられちゃいそうですもん。

禅さんの人の良さが滲み出たイスメイは、私はどうしても憎むことができませんでした。

 

▷機関士 バレット(藤岡正明さん)

見た目も振る舞いもワイルドなのに、実はすごくロマンチストで紳士な人。

結婚して・・・ってなる。

藤岡さんはめちゃくちゃ歌がお上手なので、スカーっとしますね。

バレットソングは、足を置く場所がいつも違い、ます、よね?

あのシーンは藤岡さんもすごいんですけど、テーブルの上でガンガン足踏み鳴らされる中、食器を並べていく戸井さんもすごい。

演出とはわかっていても、テーブルに足を置くのってなんだか心がざわざわしちゃいます。

そして、みんな大好きバレットとブライドの癒しタイム。

通信室の柔らかい灯の中での空間は、劇中唯一、あの最悪の結末のことを忘れていられる時間な気がします。

若さには、不思議な輝きがありますよね。

若い男性二人が打ち解け合い、お互いの夢や希望を語らうその光景は、やっぱり美しいです。

イシドールが「若い人を先に」と救命ボートの席を譲ったのも、"そう"なのかなぁ、なんて・・・

しかし藤岡さんって、すっごい主人公顔をお持ちの方ですね。

そしてマリウス顔。

 

▷客室係 エッチス(戸井勝海さん)

普段はキリッとまじめにお客様にお仕えするエッチスが、仕事着のままガラ悪めに煙草を吸う姿・・・惚れちゃうでしょうそんなの。

何と言いますか、煙草吸いながら歩いているのがいいんですよね。

デッキの上で、潮風が煙草の煙をさらっていく光景が見えてくる気がします。

ビーン夫妻に対してはだんだんこんな感じの振る舞いが続いていくので、こっちが素なんですよね、いいですよねギャップおじさん・・・

タイタニックを見ていると、「オジサンカッコイ」しか言えなくなってくる気がします。

バレットが乗客をボートに乗せるために吐いた優しい嘘を見抜いているのも、エッチスさんらしいです。

最後まで客室係として、乗客に一流のサービスを提供し続けたエッチスに、拍手を贈ります。

 

▷二等客 チャールズ・クラーク(相葉裕樹さん)

歌すっっっごいよかった!!!!

菊地さんとの声の相性もばっちり。

チャールズ&キャロラインは、ただの浮かれポンチカップルに見えますが、実はそうではないんですよね。

出航の瞬間、多くの人が希望に満ちた顔をしているのに対し、チャールズは何かを決意したような、すごく深刻な顔をしていて、初めて見たときはびっくりしました。

キャロラインと話していたさっきまではあんな幸せそうだったのに・・・と。

 

「チャールズお願いよ、絶対離れないでね」 

「さぁキャロライン、急がなくては」

 

船から脱出しようとするときも、やっぱりチャールズは「離れない」と約束をしていないので、どこか自分の死を覚悟している。

というか、たとえ自分は死んだとしてもキャロラインは守ろうと決めているんですよね。

チャールズは決してキャロラインの前では弱さを見せない。

子どもみたいに拗ねることはあっても、キャロラインを不安にさせたくないという、男気溢れる人。

そんなの、まんま相葉さんすぎるでしょ・・・

いや、よく考えてみたら、キャロラインのあの天然お嬢様っぷりを見ると、チャールズのことを子どもっぽいなんて言えないですね。

彼は意外と苦労人なんだろうなぁと。

 

愛する者たちが無事船から脱出し、自分たちの死を覚悟した男たちに対し、「皆の衆、きつけに一杯いがかかね?」というチャールズのセリフが、もう大大大好きです。

格差婚にコンプレックス丸出しだった、少し子どもっぽく描かれていたチャールズですが、出航のときのあの表情は、この瞬間のためにあったんだと、彼のかっこよさがすごくよく表れたシーンでした。

船に残された男たちのセンターで、あの天たか〜くよく通る声でキャロラインをまっすぐ見つめながら歌い上げる相葉さん・・・しんどい。涙ダバーーー

あのソロめちゃくちゃおいしいですよね。

でもやっぱり、やっっっぱり、一等客役のときの燕尾服がとにかくかっこいいです(チャールズごめん)。

 

▷一等航海士 マードック津田英佑さん)

今回スタンディングオベーションを贈りたい方の一人です。

英佑さんのおかげで、マードックのことが大好きになりました。

本当に、私はこういう人にめっぽう弱い。

彼のことを想って、帰り道に泣いたくらい好きです。

マードックの手紙は、曲になるくらい有名なお話ですが、勤勉実直、バカがつくほど真面目な彼が、愛おしいです。

だからこそあの最期。

その瞬間の顔はゾッとするほど安らかで、鳥肌が立ちました。

マードックは「女子どもを優先しろ」と命令した船長に対し、「他にいなければ男性も乗ってよい」と柔軟な考えを持った人だったようですが、新しい世代である若いライトーラーと、古い世代の頭の固い船長との間で葛藤に苦しむ姿が痛いほどわかって、つらいんです。

ずっと気になっていたのですが、フリートから氷山の報告を受けての、「ありがとう」というマードックのセリフは、あれは英語の独特な言い回しなんでしょうか。
史実でも、「Thank you」なのは間違いないみたいなんですが、日本語でいう「ありがとう」とは、少しニュアンスが違うんですかね。

英語力の無さを露呈していてお恥ずかしい限りなのですが・・・

私には、「見つけてくれてありがとう」という意味の、マードックだからこそ出てきた言葉だと勝手に解釈してしまったので、わかる方いらっしゃいましたらぜひご教示いただきたいです。

氷山の知らせがあったときも、船長のことは尊敬しているし信じたいけれど、新しい世代が知らせてくれた事実も信じたい気持ちでずーっとせめぎ合っていて、フリートが自分の目で見て確かに氷山がそこにあるということを知らせてくれたからこそ出てきた「ありがとう」だったのかなぁなんて思うともう、涙ダバーーーなんですが。

というか、たまたま船長が休憩中で船の指揮を任されているときにあんなことが起こるなんて、気の毒すぎやしませんかね・・・

真面目で優しい人ほど、そういう星の下に生まれてしまうんですかね。

 

▷三等客 ジム・ファレル(渡辺大輔さん)

ちゃっかり生き残っとるんか〜い!というツッコミは禁句です。

渡辺さんは、給仕係のときのすっ転びシーンが印象的すぎましたね。

渡辺さん、「いい男」という言葉があまりに似合いすぎると思います。

"イケメン"でも"ハンサム"でもなく、「いい男」。

くしゃくしゃにして笑うお顔、ほんっとに人の良さが出ていますよね。

2015年の古川さんとは全然タイプが違うので、古川さんバージョンも見たかったなぁなんて。

漁師という設定は、渡辺さんの方がかーなーり説得力がありますが。

もっと歌が聞きたかったなぁ。

年明けにはラテンでいっぱい聴けるので、楽しみにしておきます。

 

▷通信士 ブライド(上口耕平さん)

癒し。

癒しでしかない。

バレットとブライドのシーンは、正反対の若者だからいいんですよね。

ワイルドで熱いヤンキー兄ちゃんのバレットに対して、ちょっとオタク気質でシャイな真面目くんのブライド。

自分の好きなものの話になると、マシンガンのように早口で語り始めるところ、すごく"っぽい"です。

氷山の警告を無視され続け、自分の仕事の意義を考えてしまっていたであろうブライドは、バレットのおかげで楽しさや、やりがいみたいなものを思い出せたのかなぁなんて思います。

 

▷二等航海士 ライトーラー(小野田龍之介さん)

クルー組はみんな好きですねぇ。

自分の仕事、自分のポジションををきっちりこなす姿は、小野田さん自身にもよく似ている気がします。

だって本当は、もっと歌ってほしいですもん。

彼が上に立っていれば、また未来は変わっていたかもしれないと思える人ですね。

 

バンドマスター ハートリー(木内健人さん)

ウーマンぶりの木内さん。

ハートリーは出番は少ないですが、印象に残る役ですよね。

ダンス曲がすっごく素敵ですが、なんと言っても「秋」。

個人的に、ウーマンロスはまだふとした瞬間に訪れるので、テスにガン切れのエリス、サムをからかうエリスももう一度見たいなぁ、なんて、しみじみしてしまいました。

 

▷ベルボーイ(百名ヒロキさん)

乗客を救命ボートに乗せる任務を無事果たしたとき、船長から歳を聞かれたときの「はい!14歳です!」は反則でしょう。涙ダバーーー

百名さんは毎回Twitterが癒しすぎて、本当に楽しませていただきました。

 

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私は普通に吹いたので、人がいないところでの視聴をお勧めします。

 

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こちらに至っては、後ろに映り込む渡辺さんに爆笑してしまったので、くれぐれも電車の中では視聴なさらないよう。

 

▷見張り役 フリート(吉田広大さん)

氷山を見つけたとき、鐘を三回鳴らすのですが、私が観た回の中で一度、紐がなかなか手に取れずわたわたしているときがあったのですが、それも臨場感があってよかったです。

それだけ緊迫した状況であったということ。

氷山発見の報告に対し、マードックに「ありがとう」と声をかけられたとき、彼は一体どう思ったのか・・・頼む教えてくれ・・・

 

▷二等客 エドガー・ビーン栗原英雄さん)

オジサンカッコイイ(2回目)。

エドガーは、パワフルでちょっとミーハーな奥さんに振り回される少し情けない旦那かと思いきや、とんでもなかったですね。

めちゃくちゃかっこいい。

エドガーはわざと振り回されて"やっている"ことを、アリスもちゃーんとわかっている。

ストラウス夫妻とは、また違ったベクトルで理想の夫婦だなぁと思います。

 

▷二等客 アリス・ビーン霧矢大夢

霧矢さん、お顔がすごくタイプです。

樹里さんと少し似てると思ったんですが、どうでしょう。

エドガーとの最後の言葉、「今までひどいことばかり言ってごめんなさい、愛してる」は、最高の愛の告白だと思います。

あの言葉は喧騒にかき消されがちですし、場面的にも目がいくつあってもたりないようなシーンなので、よく聞き耳を立てておかないと聞こえない台詞でした。

だからこそ価値がある。

若者カップルでもなく熟年夫婦でもない、あの丁度いい二人の関係性が、すっごいアツいんですよね。

 

▷二等客 キャロライン・ネビル(菊地美香さん)

相葉さんのお相手が菊地さんで、本当によかったです。シンケンブルー×デカピンク・・・

菊地さん、めちゃくちゃ歌がお上手なんですね。

見た目も中身もすっごく可愛い方なんですが、声まで可愛くてびっくりしちゃいました。

残されたキャロラインは、あの後どうするんでしょうか。

駆け落ちが失敗し、チャールズが亡くなったことをお父上に告げるのでしょうか。

家に帰ったキャロラインを見て、「ろくでもない」とまで拒否したチャールズのことを、ネビル卿はどう思うのでしょうか。

自分の娘のことを、その命を賭してまで守りぬいた男のことを、認めてくれたらなぁと、願わずにはいられません。

 

▷三等客 ケイト・マクゴーワン(小南満佑子さん)

台詞回しがすごく粋な女の子だと思います。

「あそこにいるいい男いるでしょ、結婚するの!」と周りの女の子に告げ、「素敵!いつ?」と聞かれたときの「知り合えたらすぐにでも!」も、ジムから「寒くないかい?」と聞かれたときの、「平気、抱かれているもの」も、とにかく粋。

変な言い方かもしれませんが、女性はあんまり、こういった言葉選びはしない気がします。

なんだか江戸っ子っぽいです。

 

▷一等客 アイダ・ストラウス(安寿ミラさん)

劇中ずーーーっと上品で素敵な奥様。

船が沈もうとするときでさえも、夫婦二人で最後のときを過ごすときでさえもず終始穏やかで、誰もがこんな女性になりたいと思うような方なんですが、最後いよいよというとき、イシドールにギュッと抱きついた瞬間は小さな女の子のような顔をしているんですよね。涙ダバーーー

たまーに見せる天然お嬢様節も、すごく愛らしい人です。

もちろん、死ぬとわかっていても最後まで愛する人の側にいたいというその気持ちが正しかったのかどうかは、私には判断がつきませんが、彼女が自分で選んだ未来に対して「尊重」はしないといけないと思っています。

チャールズの気持ちを汲んで生き残ったキャロラインだって、彼女が自分で選んだ未来ですし、その選択がいいか悪いかだなんて他人には決められないですしね。

ストラウス夫妻には、天国で幸せな時間を過ごしていてほしいです。

 

▷一等客 イシドール・ストラウス(佐山陽規さん)

実績も知識も経験もある人なのに、新しい時代を受け入れられる柔軟性のある理想のおじさま。

社会的に地位のある方が若者に理解があると、本当に説得力があってかっこいいですよね。

何でも「今時の若者は・・・」と一蹴する人もいる中で、頭でっかちにならず柔らかい考えを持てることは本当にかっこよくて素敵です。

「若い人から」とボートの席を譲り、救命胴衣を譲り、自分の持ち物までも譲り・・・

ストラウス夫妻の、最後のあの穏やかで美しい空間を思い返すと今でも涙が出てきます。

 

▷船長 スミス(鈴木壮麻さん)

かっこいいおじさん二人とプラスかっこいいお兄さんが一人のあの、「諍い」。

三人がそれぞれ自分の言い分や、船が沈む責任は誰にあるのかをぶつけ合う瞬間なんですが、イスメイのターンは「いや人のせいにすんなよ💢」と苛立ち、アンドリュースのターンは「心中お察しします・・・」と彼の心に共感し、船長のターンになると「エッ、アッ、ハイ、ソッスネ!サーセン!」と思わず一礼しそうになるあの綜馬さんの説得力たるや。

イスメイが、禅さんの人の良さが出たイスメイなので、余計にそう思います。

綜馬さんの船長なら、イスメイ黙らせられそうなんですけどね(笑)

お三方の迫力満点の言い合いの後、「私の船だ」と小さく呟く姿は、切なかった。

本当は自分の責任でもあることをわかっているし、それにタイタニックの事故を人のせいにするということは、タイタニック号そのものを手放す"こともを意味していて、あの青い海に浮かぶ素晴らしい船を見たときの感動を、どうしても捨てられないという船長の思いが痛いほど伝わってきたんですよね・・・切ない。

 

 

タイタニックは不思議な舞台でして、"観たい"んですけど、"見たく"ないんですよ。
行く末がわかっているから、幸せそうな彼らの姿を見ると、胸がきゅーーーっとなって、ものすごくつらい。
何というか、またあの惨劇を見ないといけないのか・・・という気分になりますね(笑)
2回目以降は結構くるものがありました。
まぁ、また泣くんですけど。

でも、そんな間違いなく救いようのないお話なんですけども、不思議と後味が悪いんわけではないんですよね。
それは、もしかするとイスメイが生還しているからなのかもしれません。
リプライズでの、タイタニック号を見る人々のあの希望に満ちた顔が忘れられません。

でもチャールズの腕にくっつくキャロラインもいないし、エドガーの隣に立つアリスもいないんですよね・・・(号泣)
青い空と青い海に、真っ白な船がまるでそこにあるようでした。
そんな人々と対照的な、目にいっぱい涙を溜めた、イスメイのあの表情。
背負うことも、また一つの贖罪だなぁと、暗い表情であるにもかかわらず、どこか"希望"のようなものを感じさせることが、彼の存在なんだと思います。

 

 

よし、やっと書けた・・・

自己満でやってるブログですが、やっぱり、特に舞台感想となると体力使いますね。

楽しいからいいんですが、もっとうまくまとめられたらなぁ・・・

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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次はラテン。

そろそろ生き残る相葉さんが見たいなぁ、なんて・・・

 

 

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乗りたいけど、乗りたくない。乗れない

2次オタの亡霊が10年越しに成仏した話 / 映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』

 

関西の台風、北海道の地震と、自然災害が続いておりますが、みなさまご無事でしょうか。

まだ断水が続いている地域もあるようですね・・・

少しでも早い復旧を祈っております。

 

一方で、全くの私事ではありますが、ここ最近体調が絶不調でございまして・・・

体調不良のための薬が体に合っていないのか、アレルギー反応で蕁麻疹を引き起こし、またそのアレルギー反応を抑えるための薬を飲まなければならないという、完全なる負のスパイラルにどっぷり浸かっている状態であります。

またその薬が、副作用でとんでもない眠気を催すものでして、一日中死んだように眠ってしまうこともしばしば・・・

大好きなお酒も飲めないので、ストレスの捌け口もありません。

もはや、自分が気の毒すぎて笑けてくるという、無我の境地に到達しております。

 

何がつらいかって、顔にも症状が出てしまったので、顔の下半分お化粧ができずマスク出勤をしていることですね・・・

朝起きて鏡見た瞬間びっくらこきました。

こんな顔で会社行けるわけねぇだろうがと。

ファンデとコンシーラーでいろいろと格闘しましたが、てんで駄目でした。

一応女なので、顔面にこういうことがあるとめちゃくちゃサガりますね〜・・・

 

 

そんなわけで(?)、随分と遅くなってしまいましたが、映画『銀魂2』の感想を認めていきたいと思います。

いろいろな想いが重なりすぎて、校正に時間がかかってしまいました。

相変わらず鬱陶しく語っていますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

 

 

一口に言ってしまえば、「中学生の私」が、やっと報われた気がした。

 

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2004年に始まった『SF人情なんちゃって時代劇コメディー』は、「弱肉強食のジャンプでは生き残れないだろう」と編集部や担当さんから思われていたらしく*1、確かに、お世辞にもガツーーーンと派手にスタートダッシュを決めた作品ではなかったように思えます。

同時期に連載を開始したDEATH NOTEと比べると、絵柄はもっさりしているし、話も地味だし、登場する女の子キャラも意地っ張りで頑固で弱みを見せず、世間でおおよそ「可愛い」とされる型には当てはまらない。

そしてなんと言っても、主人公の坂田銀時という男は、少年漫画らしからぬ、基本的に無気力でだらしなく、お酒も嗜むアラサーの適当男。

そんな、少し異質な漫画が、ここまで来られたのはやっぱり、空知英秋先生の為せる技ですね。

 

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2005年、ジャンプフェスタのアニメツアーで、初めて銀魂のキャラクターたちに声が吹き込まれたアニメを、劇場でドキドキしながら見たあの日あの瞬間、今でも覚えています。

私はまだ当時鼻水垂らしたクソガキでしたが、思っていたより銀さんの声が低くてかっこよくて*2、すごくびっくりしましたが、心臓が跳ねるくらい嬉しかった。

 

この度、そんな銀魂が最終回を迎えまして、原作に対する熱い想いを語りたい気持ちもやまやまなのですが、まぁその、なんと言いますか、ある程度予想はしていたんですけれどもあぁいう形に落ち着きましたので・・・今回は、実写映画『銀魂2』の感想をば。

以下、ジャンプ本誌や映画の内容についてがっつりネタバレしていきますので、ご注意くださいませ。

 

 

 

 

 

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GIGAへの移籍は予想できても、まさかここまでは予想できなんだ。

 

今回、銀魂実写映画第二弾!ということで取り上げられた『真選組動乱篇』は、漫画もアニメも、もう台詞やコマを覚えるくらい何度も見た、銀魂の中でも大大大好きな長編シリーズなのですが、一つだけ、自分の中で飲み込めていないことがありました。

 

それは、伊東鴨太郎の「死」でした。

局長暗殺を企てた謀反者には違いなく、紛れも無い「悪」であり、「敵」として描かれたキャラクターなのですが、このおよそ十年間、私は彼の死をずーーーっと、引きずっていたわけであります。

単純に、生きていてほしかったのです。

決して、彼の死に"納得していない"わけではありません。

 

銀魂の世界では、敵だった人物が次の長編では味方になり共闘することが多々ありますが、伊東さんにそれは許されなかった。

それは、伊東さんは、自分の承認欲求を満たすために内乱を起こし、近藤さんを危険な目に遭わせてしまったからです。

これまで味方となった敵キャラたちは、何かを守るために、"たまたま"坂田銀時の敵となってしまった。

「正義の反対は悪ではなく、また別の正義」と言うように、彼らもまた、自分の信念を通そうとした結果だと思います。

しかしここでの伊東さんは「自分の欲しいものを手に入れるため」といった、"別の正義"なんて大義名分も立てられそうもない、紛れもなく"悪"だったわけでございます。

伊東さんのせいで近藤さんが無事ではなかったかもしれないと思うと、決して許される行為ではありません。

確かに、近藤さんがもしここで本当に暗殺されていたら、きっと私の伊東さんに対する気持ちは全く別のものになっていたでしょう。

 

とても強く努力家で、その努力に見合うものも手に入れたはずなのに、それに気付くのが一足遅かった、かわいそうな人。

「誰か僕を見てくれ」「僕はもっとできる」と泣いていた彼は、あまりにかわいそうで、共感せずにはいられませんでした。

ただ、頭ではわかっていても、真選組には今までなかった腹黒インテリキャラの伊東さんが、ほのぼのギャグパートで輝く姿を、見てみたかった。

その後の「バラガキ篇」や「さらば真選組篇」で、どんな風に活躍するのか、見てみたかった。

仲間の大切さに気付いた伊東さんの姿を、もう少しだけ見ていたかったのです*3

 

ここ十年近く期待し続けていたのですが、伊東さんが単行本の表紙になることは、とうとうありませんでしたね。

 

土方さんを演じた柳楽優弥さんと伊東さんを演じた三浦春馬さんの笑顔のツーショットを見て、そして、たくさんの人が三浦さんの演技に涙するのを見て、私の中での伊東さんがやっと天国で笑ってくれたような気がします。

 

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もちろん、土方さんスキーとしては、柳楽さんの「地獄で奴らに笑われねェようにな」も聞きたかったですし、原作の「はい、もしもし土方でござる」で締めくくるラストも粋で、すっっっごくアツいんですが、私は、今回の実写映画はこの終わり方でよかったと思っています。

なぜならこれは、"連載"漫画でもなく、テレビアニメ"シリーズ"でもなく、"連続ドラマでもなく、実写映画『銀魂だからです。

そりゃあもちろん、原作にきっちりかっちり忠実にやってくれることも大変喜ばしいことなのですが、でも、そういうのはもう、ファンの間だけでやっていたらいいじゃあないかと個人的には思います。

うーん、これ、何と表現したらいいのか、難しいですね。

ブログを更新するたびに自らのボキャ貧を晒しているような気がしてやまないのですが、つまり、映画という単発の作品を作り上げるにあたって、ファンしか知らない話の前後関係なく楽しめるものであることが重要なんだと、今回の映画ですーっと腑に落ちるものがあったのです。

せっかく、今まで銀魂という作品に触れることのなかった人の目にも付くような場です。

初めて銀魂を見たという方にも、「そうか、『銀魂』なんてふざけたタイトルの本意は、『銀』の『魂』ということだったのか」と、わかってほしかった。

私が一番形にしてほしかったのは、主人公の坂田『銀』時という男は、めちゃくちゃかっこいいんだぞということだったのです。

 

土方さんがヘタレオタク化してしまうのも、原作では妖刀が原因で、そのタイミングがたまたま真選組内のクーデターと重なってしまったことになっていましたが、映画では「首元にチップが埋め込まれたことが原因」としたことで、伊東さんの策略と綺麗に話が繋がって辻褄が合うようになっていましたし、良い改変だったと思います。

誰も置いてけぼりにしない、大衆向けの綺麗なエンタテインメントにまとまっていて、福田監督って本当にすごい人だったんだと実感させられました。

 

映画後半の、柳楽さんの演技は「圧巻」です。

少しずつヘタレオタクのトッシーから、真選組副長へ、ゆっくりと"自分"を取り戻していくあの長台詞。

アニメの中井さんにも泣かされましたが、実写となるとまた感動がひとしおですね。

土方十四郎という男は、両親、義理のお兄さん、初恋の相手、ライバル・・・と、たくさんの人の死を乗り越えてきた人です。

自分の弱さもひっくるめ、周りの人の死を受け止めながら進んでいく土方さんの強さがよくわかるあの大切なシーンを、大切に演じてくださった柳楽さんにスタンディングオベーションを贈ります。

ぜひ劇場で見ていただきたいシーンの一つですね。

 

しかし、トッシー状態の柳楽さんがニコッとはにかむたびに、映画館内が「おっふ・・・*4するのが面白くて仕方ないです。

すごい、びっくりするくらいわかりやすくおっふ・・・します。

行けばわかります。

 

【9/22追記】

----------------追記ここから----------------

 

伊東さんの登場シーンで、攘夷浪士たちを斬った後に刀についた血を自分のスカーフで拭う演出は三浦さんがご自分で考えられたという神エピソードを書き留めておこうと思っていたのに、すっかり失念しておりました。

天才か、三浦春馬は天才なのか。

 

----------------追記ここまで----------------

 

本当は出演者のみなさん、ほんと、全員すばらしかったので一人一人についても語りたいのですが・・・いかんせん体力がない!!!!

たった一つの記事書き上げるだけでめちゃくちゃ体力使いますね、なんじゃこれ。

長々とお付き合いいただいた割には、果たしてこれは読んでくださった方の身になるような情報だったのだろうか・・・

まとまりのない文章で申し訳ないです。

一人でも多くの方に、「ふーん、そんなに言うなら『銀魂2』観に行ってみよっかな」と思っていただければ幸いです。

 

ただ言えるのは、キャストのみなさんが、この時代、この同じ時代にその年齢で生きてくれていることに、そしてその瞬間に私も立ち会えたことに、深くふかーく感謝しているということであります(重い)

いやでも、一つでも歯車が狂っていたら、この作品は存在していなかったかもしれないですからね。

全ては縁。

「合縁奇縁」ということで、結びの言葉とさせていただきます。

おあとがよろしいようで!

 

映画『銀魂2』はエンタテインメントとして、back numberも真っ青の、「大正解*5」だったと思う。

 

youtu.be

*1:銀魂―ぎんたま― 2/空知 英秋 | 集英社の本 公式

*2:cv.杉田智和の破壊力たるや

*3:第104話 大切なものは見えにくい|あらすじ|アニメ銀魂

*4:

twitter.com

*5:back number - new single「大不正解」

自分がオタクだということを周囲に話すかどうか

 

夏も終わるといいながら、まだまだ暑い日が続いていますね。

弊社は4月と10月に人事異動が発令されるので、職業柄9月は毎年鬼のように忙しいのですが・・・今のうちから戦々恐々としております。

もしかすると、転職される方、新しく社会人になる方もいらっしゃるやもしれませんね。

そんな、環境の変化に伴い付いて回るのが、歓送迎会。

 

私にとって恐怖の時間があるのです。

それは、「休日何してるの?」という地獄の質問タ〜イム。

歓送迎会に関わらず合コンだったり職場の飲みだったり、人間関係を構築しようとするときには、よく耳にする質問だと思います。

私ならそこでいつも、「飲んでばっかですね〜」と答えるのですが(決して間違いではない)、本当は、

「金曜に夜行バスで半日以上かけて東京まで行って、好きな人が歌って踊る姿を見てます」とか、言いたい!!!!!

 

というのも、最近「◯◯ちゃんはお酒以外にどういうときにテンションが上がるの?」と職場の人に真剣な面持ちで聞かれたので、周囲からはきっと、酒だけの女だと思われているのでしょうが、私はあのとき相葉裕樹という役者にめちゃくちゃいい舞台の出演が決まったときじゃコラ〜〜〜!!!!」と言えなかったのが、悔しくてしょうがなかったんです。

喉まで出かかったのですが、どーーーしても言えなかった。

 

さて、なぜ私は、胸を張って本当のことを言えなかったのか。

それは、私の答えが、世間が求めている答えとは違うんだと、わかっているからです。

質問者が求めているものは、そういうんじゃあないと、わかっているからです。

なぜなら、これじゃあ会話が成り立たないから。

質問者は主語を「私」と設定したのに、なぜいきなり俳優さんの名前が出てきたのかと、主語と述語が成り立っていないその一文にきっと、違和感を覚えるんじゃあないかと。

あなたの好きな食べ物は何ですか?」という質問に、「イチゴです!◯◯さんが好きだからです!」と答えるくらい、意味のわからない、気持ちの悪い会話に感じるのかもしれないと思うと、喉まで出かかった"本当のこと"が、どうしても言えなかった。

でも、私にとっては間違いなく、好きな人が輝いている姿を見るのが幸せなんです。

これは別に、"その人のため"だとか、そんな褒められるような献身的な感情ではではありません。

ただ純粋に・・・うーん、本当に、こういう感情を言葉にするのは難しいですね。

どう言ったら伝わるのか。

私の幸せは、好きな人を通しての幸せなんですよね。

 

長年オタクをやっていると、"幸せ"の定義が、オタクではない人と大きく違ってきていることに気が付きます。

そこで思ったのが、私のオタクとしての幸せって、"クラウド上"にあるということ。

推しを自分の全てにしてはいけない - 合縁奇縁

 

もしかすると、私が勝手に嬉しいと思ったことは、推しさんからすると喜ばしくないことかもしれませんし、私が勝手に悲しいと思ったことは、推しさんにとっては屁でもないことなのかもしれません。

本当のことは推しさん本人にしかわからないのですが、全てが"推し"というフィルターを通した上での「私の」幸せ。

すっげー無責任だと思います。

わかっています。

喜びも悲しみも誰か次第なんて、何かを感じる場所を、間借りしているようです。

でも、この感情は嘘ではなく、確かに「私の」感情なんですよね。

 

話を戻しますが、そんな話題になったとき。

さも「関心がある」、「あなたの趣味をちゃんと理解している」ような顔で根掘り葉掘り聞いてくる人。

本当はただ、面白がってオタクをバカにしているだけなのって、わかります、すごく。

悲しいですけど。

わかりたくないですけど本当は。

そんな風にネタとして晒されている人を何度も見てきたので、私は自分の趣味を人にはあまり話したくないタイプです。

もちろん本当に興味を持って聞いてくれる人もいるんですが、結局はその人も"畑違いのオタク"ってオチなので、やっぱりオタクの気持ちはオタクにしかわからないのかなぁなんて、寂しくなったりもします。

「◯◯さんって、△△好きらしいよ〜」なんて噂話を耳にすると、人の好きなものくらいほっとけし・・・と、ますます自分の"好きなもの"を公言する気が失せます。

風の噂で聞きまして、にわかには信じがたいんですが、オタクではない人からすると、好きな人のために同じCDやDVDを何十枚も買ったり、外国まで行ったり、馬鹿高いプレゼントを渡したりすることは、どうやら理解し得ないこと、らしいのです。知ってた?

そりゃあ人の数だけ価値観がありますからね。

私だって、元彼が椅子だの机だの、別に人に見せるわけでもないインテリアにこだわっている姿を見て「マジ意味わかんねぇ・・・」と思っていました。

ただ、"共感"はできなくても、"理解"はできました。

 

私は小学校高学年くらいからオタクデビューしたのですが、デビューしたのはいいものの、何のジャンルにしても、オタクという生き物は世間では気持ち悪いとされるらしいぞ」と、早々に察知してしまったので、それからずーーーーっと今まで、大っぴらにはしていません。

しかし、 この歳になって気が付いたのは、別にオタクという存在自体が気持ち悪いわけでななく、ごく一部の、TPOを弁えずに自分たちの土俵ではないところにダンプカーで突進してしまう人が、おそらく気持ち悪いんですよね。

 

卵が先か鶏が先か、の話になってしまいますが、世間がオタクを理解してくれないから自分たちの意見を主張するのではなく、オタクが相手の主張を聞かないまま自分たちの意見を主張するから、世間はオタクを理解できないのかもしれませんね。

黒執事のケルヴィン男爵を見ると、自分のオタクとしての身の振り方を考えさせられます。

自分にないものを持つ人に惹かれ、それを持たない自分に絶望する気持ちはよーーーくわかります。

それを拗らせるかどうかは、自分次第だと思いますが。

 

まぁ、基本的にオタクは話し好きなので*1、自分たちのテリトリーで仲間内だけで盛り上がっているオタクたちはそっとしてあげておいてほしいですし、友達だったり恋人だったり家族だったり、身近な人が話を聞いて欲しそうにしていたら、たまには優しく耳を傾けてあげてほしいなぁと、同じオタクとしては願わずにはいられません。

 

私は、この人なら言っても大丈夫だな、というごく僅かな人にしか話さないようにしています。

なのでオタク友達が、リアルにはほとんどいません。

Kドルのオタクをしていたときは、Twitterで仲良くなった友達と騒がしくワイワイやっていました。

まだ十代でしたし。

楽しかったなぁと思うのですが、周りのお姉さま方からしたらほんっとクソガキだったんだろうなとも思います。

今の私だったら当時の私とは絶対関わりたくないので、あの頃から今でも付き合ってくれているお姉さんたちには、本当に感謝しかないです。

 

若俳界隈に足を突っ込んでからは、観劇も一人で行くのがデフォルトなんですが、要するに、

お友達の作り方を、どなたかご教示いただけないでしょうか?

 

私はいたって真面目です。

友達ってどうやって作るんだっけ。

今日からなるとか決めるものじゃなくいつの間にかなっているものが友達なんだっけ。

そしていつの間にか去っていくのも友達なんだっけ。

チョコレートパフェ3つ奢ればできるのが友達なんだっけ*2

私もみなさんのように、観劇後に「あのシーンめっちゃよかった」とか「推しさんの顔がただただ良すぎる」とか、酒飲みながら語れる日がきたらいいな。

 

もう恒例になりつつありますが・・・長々と拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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そんなことを言っていたら、いよいよ友達がいないとやばいヤツがきた。

 

私を歩かせているのは誰だろう / 劇団鹿殺しストロングスタイル歌劇「俺の骨をあげる」

 

びっっっっくりするくらい泣いた。

こんな泣く?って思うくらい、まず開始10分で泣いて、後半はほぼずーっと泣いてました。

 

悲しいのにあたたかい。

可笑しいのに切ない。

頭から斧で殴られたようなショックと、お母さんに優しく抱きしめられているような穏やかさが共存している不思議な空間。

こんな、なんとも形容しづらい感情があるんですね。

きっとこれが、"魂が揺さぶられている"ということなんだろうと、貴重な体験でした。

千秋楽も終わったのでいいかなぁとも思うのですが、一応、舞台の内容に触れていますので「DVD買うんじゃ!*1」という方には、もしかすると耳にいれたくない情報もあるかもしれませんので、ご注意ください。

 

 

<ストーリー>

ストロングスタイル歌劇「俺の骨をあげる」』と題された本公演は、1人の女とその骨となって生きた5人の男達の人生を音楽で描き、劇団鹿殺しの代名詞となる”音楽劇スタイル”を確立した代表作『音楽劇「BONE SONGS」』(2013年 上演)を大胆にリメイクしパワーアップさせたもの。骨を形作る男たちをより色濃く描き出すオリジナルストーリーが、強靭な肉体、そして生バンドを迎え、唯一無二のストロングスタイル歌劇としてよみがえる。

劇団鹿殺し本公演『俺の骨をあげる』に相葉裕樹、伊万里有の出演が決定 骨となって生きた5人の男達を描く | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

タイトルやあらすじではあまり想像つかないと思いますが、「俺の骨をあげる」は、売れないプロレスラーの娘・辛島タエが、大切な人たちの死を受け止め前進していく生涯を見届ける舞台です。

鹿殺しさんの舞台はずっと観たいと思っていたので、今回、相葉さんの出演を機に観劇できてすっごく嬉しいです。

鈴木裕樹さんの『おたまじゃくし』を観なかったことは、未だに後悔しています。

 

客演ですし、相葉さんの総出演時間にはそんなに期待していなかったのに・・・なめてた。

そうですよね、鹿殺しさんって、そういう舞台なんですよね。

一人二役、三役四役・・・いいえ、19人で99役をやってのけてしまうくらいですから、相葉さんもそりゃ〜出てくる出てくる。

初めはみんな探り探りだった少し緊張感のある空気が、すこーしずつ"あったまっていく"あの感じ、舞台のいいところですよね。

 

私は、『ラスボス戦で主人公が今まで戦ってきた敵たちが味方となって力を貸してくれる』展開が大大大好きでして。

タエの骨となった男たちはもちろん敵ではありませんが、間違いなくタエの一部となって生きている。

「お母さんのために」とプロレスを始めた一人息子・歩の試合で、亡き父・てんやもんウルフのテーマとともに骨たちを引き連れ登場するタエの姿を思い出すと、今でも泣けます。

母としての姿を見せるタエの演説はお父さんにそっくりで、不器用なところまで似てしまったんだなぁと、やっと母になることができた"小さな女の子"が愛おしく思えました。

 

タエは強い。強いです。

私には、到底できないことです。

「自分」を生きるので精一杯。

誰かの命を背負って、責任のもとに生きるなんて、そんな度量も見聞もありません。

いや、もはや、私は「自分」すらも生きていないのではないか、と不安になることもあるくらいですから。

 

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自分としての喜びや悲しみを、受け止められない残念な人間です。

誰かの喜びを必要以上に感じて、誰かの悲しみを必要以上に間に受けて、そうして勝手に潰れていく。

我ながら、無責任な生き方だと思います。

それでも、そんな私でも、無意識とはいえ私の足で、私の人生を生きている。

私の足は、一体誰の骨でできているんだろう、なんて、まだまだ青い私には、答えが出ません。

えー、完全に私事ですが、私は生まれつき左目がほとんど見えないという逆千歳千里女でありまして。

右目は普通に見えるので、日常生活にほとんど支障はないのですが、千歳が右目側のフォアサイドにボールを打たれると返せないという状況は、ものすごくよくわかります。

3歳から牛乳瓶の底のような眼鏡をつけ、手術を行い、左目で見る矯正訓練を泣きながら続けたあの頃を思い出すと、両親はめちゃくちゃ健在なので骨までとは言わずとも、私の目は二人の汗と涙くらいからはできているのかもしれないなぁなんて、思ったりしました。

 

タエの足の骨は、一人息子の歩でした。

そうして歩の骨で、大切な人たちの死を背負いながら「歩」いていこうと決意したタエの背中は、彼女の父・右近と重なって見え、なんてかっこいいんだろうと、この人は絶対に死んではいけないんだと、命の在り方について深く考えさせられる作品でした。

 

元卓球の王子様選手でありタエの夫・秀二

とても人間らしくて、不器用な人。

や〜〜〜っぱり相葉さんがあの長い手足を広げてセンターに登場すると、どうしてあんなに舞台がキラッキラになってしまうんでしょうか。

これ、贔屓目なんですかね。

秀二の初登場シーン、心臓がドドドドドと早鐘を打ち、血と汗まみれだったステージがあっという間にお花畑になってしまったのですが・・・私にだけそう見えているんですかね。

しかしまさか、2018年に相葉さんのヘビーレイン(仮)を聴けるとは思っていませんでした。

10代目不二くんの本家を最近聴いたばかりなので、余計に笑えます*2

これ、初演の姜さんではどういった演出だったんですかね。

テニスのパロディはあったみたいですが、今回は相葉さんだからヘビレだったんだと勝手に思ったので、少し気になりました。

この作品は、妻・タエに共感する人と、夫・秀二に共感する人の真っ二つに分かれると思うのですが、私はどちらかというと秀二に心を寄せてしまうタイプです。

体の弱い歩をおいて、自分の大切なものを成し遂げようとするタエの姿は、きっと世間のお母さんたちには理解できないような行為だと思います。

それでも、タエに嫌悪感を抱かないのは、チョビさんの為せる技なんでしょうか。

秀二は何度も、タエにバンドを辞めて主婦になるよう諭しますが、本当にそれは心から望んでいたのかなぁと。

それは、「父親」の秀二がそうさせたのであって、ただの「秀二」は、心の底ではタエの望みを望んでいたのではないかと。

だって、秀二はそんなタエだからこそ好きになったんですから。

秀二は、タエより少し早く「親」になっていたんだと思います。

もしタエと結婚していなければ、もしタエの初恋の相手が自分の実の兄ではなければ、タエの望みを素直に全力で応援できたのではないかと、想像せずにはいられません。

「いいぞ辛島さん!僕のデータによると、君が武道館に立つ確率、100%だ!!」とか言って。

前回の記事で「おそらく秀二くんは、うざやかおバカナルシストではないとは思いますが」とか言ってたら、当たり前のようにうざやかでびっくりした。

 

 

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長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

最後に、「劇団鹿殺し」というおどろおどろしい劇団名の由来である詩人・村野四郎の「鹿」に想いを馳せながら、エンディングとさせていただきます。

「俺の骨をあげる」を観劇された方は、ぜひ一読していただきたいです。

あの短い文の中に、命の偉大さや美しさが詰まった、短いからこそその刹那を感じるような、そんな詩です。

 

私を歩かせるこの足の骨は誰なのか、いつか答えが見つかるといいな。

 

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次は豪華客船、乗ってきます。

*1:<先行特典付き>劇団鹿殺し ストロングスタイル歌劇「俺の骨をあげる」DVD | 「子鹿商店」劇...

*2:そっちの感想記事も書きたいんですが・・・テニスを記事にするのって、めちゃくちゃ難しいんですね

推しさんの演じた三枚目キャラまとめてみました

 

 

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マイアミ、あっちぃぃぃ〜〜〜!!!!

日本も暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

このコメント映像見ただけで、体感温度5℃くらい上がった気がします。

 

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渡辺さんのコメントだと、周りの気温5万℃くらい上がったんですけど、気のせいですかね。

あまりにラテンミュージックが似合いすぎて、相葉さんがあまりに似合わなすぎて、本当に同じ役なのかと疑ってしまうレベルです。

でもWキャストって、そこが面白いところですよね。

似たようなタイプが演っても楽しくないので・・・

渡辺さんの、このディ◯ニー映画に出てきそうな男っぷり、大大大好きです。

今までの推しさんを思い返すと、相葉さんのようなすらっとしたキラキラ系の方は少し異質で、どちらかというと渡辺さんのようなムチムチして男くさいタイプの方が多かったのですが*1、正反対な二人が見せる"熱い"ミュージカル、楽しみです。

 

 

さて、今回は、"推しさんの十八番"について語りたい衝動に駆られ、ブログを更新している次第であります。

その人の持つ雰囲気や、人に与える印象で、演じる役が決まると思うのですが、「この人、まーーーたこういう役か〜!」という役者さん、多いと思うんですよね。

そういう役者さんに、私はすごく惹かれます。

「◯◯と言えばコレ!」というものがあるって、一本筋が通っていてめちゃくちゃかっこいいです。

これなら誰にも負けないという気持ちは、自信になり、言ってしまえば結果的に"これ"以外にも繋がるものです。

 

お顔の麗しさを生かしてうざやかおバカナルシスト三枚目キャラに定評のある相葉さんですが、特にお気に入りの役をまとめてみました。

 

あいも変わらず、私が紹介するまでもない作品ばかりなので、いろいろと細かい説明は省いてただ好き好き叫んでいるだけの記事です。

それでもお付き合いいただけるという優しい方は、そのままスクロールをお願いいたします。

 

 

 

 

池波流ノ介(シンケンブルー)/ 侍戦隊シンケンジャー

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スーパー戦隊シリーズ新番組は、何事にも“真剣”な現代の“侍” - ライブドアニュース

みんな大好き特撮から。

流ノ介は、わりと正統派(?)の三枚目ですよね。
殿こと志葉丈瑠(松坂桃李さん)に忠義を尽くす堅物クソ真面目キャラかと思いきや、ド天然に空回る、残念なイケメンっぷりを見せつけてくれました。

 

しかし流ノ介は、相葉さんのかっこいいところをそのまま体現したようなキャラクターだと思っています。

 

私はどちらかというと、少しかっこ悪いというか、いや、"かっこ悪い"は少し表現がよくないかもしれませんが、そのかっこ悪いことを全力でやっている姿って、びっくりするくらいかっこいいんですよね。

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熱苦しく、真面目が空回るドジっ子ですが、そんな流ノ介はかっこいいんです。

それは一生懸命だから。

 

かの有名なテニスの王子様より、 他校の部室で金をくすねたり中学生にしてテニスコートで煙草を吸ったりと、数々の伝説を残してきた十年に一人の逸材、亜久津仁くん。

 

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彼の言葉を借りると、一生懸命練習してきた人間が勝負に負けてもかっこ悪くないですが、ろくに練習もせずテニスを馬鹿にしてきた人間が、そのテニスで負けるほどかっこ悪いことはないとのこと。

やっぱり亜久津くんは、こういうところ賢いなぁと思います。

確かにおっしゃるとおりです。

 

流ノ介は前者でしょう。

一生懸命だから、どんなに失敗したって、空回ったって、かっこいいんですよね。

 

シンケンジャーは今更私が語るまでもないと思うのですが、白無垢の相葉さんや滝行をする相葉さんを見られる貴重な作品なので、馬鹿みたいに見ました。

何よりお顔が可愛すぎる。

これは相葉さんだけでなく、出演者みなさんに言えることですが、お肌つんつるてんでめちゃんこ可愛いです。

後半は、子ども向け番組とは思えない鬱展開っぷりなのでドバドバ泣きましたが、基本的にはバカかわいい相葉さんが見られる最高の作品です。

 

そしてなんといっても最高なのが、流ノ介のキャラソン、「青浪世直し」。

www.hmv.co.jp

朝、地獄みたいなテンションで電車に輸送される出社する私への、励ましソング。

ちなみに、励ましソングNo.1は、加藤和樹さんのFlaming Ice*2です。

元気出る。

めっちゃ元気出る。

うっし頑張るか〜〜〜!!って、自分を奮い立たせるための大好きな一曲です。

 

高杉凛 / 美味學院

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美味學院(デリシャスガクイン):学級日誌

 

愛すべきおバカその2。

流ノ介を基準とすると、もう少しわかりやすいナルシストです。

しかし、話が進むにつれ他のキャラクターがアレすぎるせいか、コイツが一番マトモなんじゃね・・・?と、愛着が湧きます。

あの中だとお兄さんポジっぽくて可愛いです。

 

なんと言っても伝説の第9話*3

あぁいうの、相葉さんにやらせたらピカイチですよね〜・・・

恥ずかしながら私、男性が大きな声を出す瞬間に魅力を感じるというちょっとヤバい系のフェチを持っているのですが*4、この回の相葉さんは最高です。

何というか、大きな"いい声"じゃあなく、いつもすました人が声ひっくり返しながら、がなったような声を出していると、キュン・・・としてしまうんです。

 

最後の笑顔は、今まで見た相葉さんの笑顔の中でトップ3に入るんじゃないかってくらい、いい顔してます。餃子塗れですけど。

 

秦修理之介 / 正しい王子のつくり方

www.tv-tokyo.co.jp

愛すべきおバカその3。

高杉凛は典型的な美を追求するクソ真面目なナルシストでしたが、彼はナルシストの中でも、俺様気質なツンデレくんタイプです。

さすがにここまでじゃないにしても、学生のときクラスにこんな感じの子いたな〜って思います。

そんなうざキャラゆえ、視聴者のヘイトを溜め続けるようなポジションなのですが、転機はあの第4話*5ですよね。

自分の身勝手な行動を省みて、人の気持ちを少しずつ考えるようになった修理之介くん。

ひどいことをしてしまったクラスメイトの春香ちゃんに謝ろうとするのですが、上手く気持ちを伝えられず四苦八苦する姿に、胸を打たれます。

寒い中、焼き芋用のお芋さんをアルミホイルで包む相葉さん、可愛いがすぎる。

「・・・ごめん」の一言が、相葉さん、めちゃくちゃお上手です。

 

ここまで相葉さんを推しておいて言うのもアレですが、個人的にこのドラマの最大の見所は、"見た目は怖いが、硬派で義理人情に厚い不良男子生徒"を演じた滝口幸広さんが、育ちの良さが完全にお顔に出てしまっているため全く不良に見えないという爆笑設定だと思っています。

 

天草四郎天草四郎と島原DE乱れ隊』/ 戦国鍋TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜

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天草四郎と島原DE乱れ隊

 

みんな大好き戦国鍋から。

こんなの相葉さんやらせたらダメでしょう。

面白いに決まってるじゃないですか。

鍋のグループでは、この3人組がバランス良くて好きです。

何でもできちゃう村井良大さんと、キレッキレダンスと可愛い笑顔とのギャップが素敵な加藤真央さん。

相葉さんのファンでありながら、だんだん後ろの二人にばかり注目してしまうのは、 やっぱりお三方の絶妙なバランスの為せる技なんでしょう。

しかし脚が長すぎて、相葉さんの股下、しゃがまなくてもくぐれんじゃね?なんて錯覚まで覚えそうです。

村井さんはどういうわけか普段のイケメンオーラを演技で封印できる方なので、そんなネガティブな大矢野と、余すことなくキラッキラオーラを振りまく四郎との対比が、コメディとして最高です。

 

 

 

以上、私のお気に入りの三枚目さんたちを集めてみました。

しかしこう見返してみると、相葉さんは、役者を始めて、何度ビラビラの衣装を着て何度薔薇の花を胸に挿したんだろうと考えてしまいます。

舞台だと正統派二枚目を演じることが多いのに、映像だと・・・*6

 

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熱いマイアミの前に、鹿殺し。

おそらく秀二くんは、うざやかおバカナルシストではないとは思いますが、きっとまた相葉さんの十八番リストに加わるくらい、素敵な役なんだろうなぁと思います。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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骨がぶっ壊れるくらい全力の舞台、た〜の〜し〜み〜〜〜!!!!

*1:大山真志さんのような。大山さんを見ていると、オスライオンに惹かれるメスライオンの気持ちがわかる気がします・・・歌舞伎の見得のような首の動きを、自分が一番かっこいい瞬間、ここぞというときにキメるの、すんごくかっこいいです

*2:【アルバム】ミュージカル テニスの王子様 ベストアクターズシリーズ002 加藤和樹 as 跡部景吾 | アニメイトオンラインショップ

*3:美味學院(デリシャスガクイン):各話あらすじ

*4:ご理解いただける方はご一報ください

*5:正しい王子の作り方:テレビ東京

*6:時期や事務所も関係あるのかもしれないですね

ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち- 』〜俺たちは兄弟だ!〜

 

 

 

そういえば、昨年の今頃も"革命"を観ていたような・・・🇳🇱

というわけで、229年前のフランスに想いを馳せながら、熱く美しい革命劇を観てきました。

私が説明するまでもない有名な物語だとは思うのですが、例によって例のごとく、がっつり公演の内容に触れますので、お気をつけください。

 

 

 

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<ストーリー>

民衆は貧困にあえぎ、貴族は贅沢に溺れる18世紀末のフランス―。
農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、
パリへ飛び出し、革命派に身を投じる。
ロベスピエール、ダントン、デムーランら熱き仲間を得て、新しい時代に希望を燃やす。

一方、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプは
マリー・アントワネットとフェルゼン伯爵の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。
マリー・アントワネットをつけ狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンは
オランプと運命の出逢いを果たす。

決して出逢う筈のなかった二人は強く惹かれ合うも、対立する身分が壁となる。
そして、愛に悩む彼らの心を揺さぶるかのように革命の足音が近づいてくる…。

1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃。
遂に革命の火蓋が切って落とされる―。

www.tohostage.com

 

 

まず初めに、一言言わせてください。

 

渡辺大輔さんが!!よかった!!すごく!!!!!

 

「武器をとれ!」

カミーユ・デムーラン(渡辺大輔さん)

さすがは、最近よく聞く音楽の話になって、「正直に言っちゃうと、ミュージカル楽曲しか聞かない・・・」とおっしゃる渡辺さん。

初演ではいろいろと、悔しい思いをされたみたいで、今回の再演では意気込みというか決意というか、舞台にかける"思い"が痛いほど伝わってきました。

もともと、生まれもった"声"に恵まれている方なので、低く力強い歌声が本当に魅力的です。

 

私が渡辺さんを、いいなぁと思うところの一つ。

「人を褒めるのが上手なところ」です。

誰かを褒めるって、案外難しいものです。
それも同業者で、同世代の同性となると、仲間でもありますがライバルでもある。
悔しさも相まって、褒め言葉を言うにもなかなか素直になれない人が多い中、人の良いところをサッと心から言ってのける、それも人前で言えるあたたかさが、すごく素敵だと思います。

そんな人の良さが滲み出ている渡辺デムーラン。

今回そこに最強の歌声が加わったことで、ただの"いいヤツ"ではない、強い意志を持った革命家らしさが良く出ていて、月並みな言葉になってしまうのですが、すごく感動しました。

 

「自由になったらまた会おう」

▷ロナン・マズリエ(加藤和樹さん)

そして、マタ・ハリは観に行けなかったので、フランケンシュタインぶりの加藤さん。

ロナンという役は、初めて見ると「いや情緒不安定すぎん?」となりがちで、感情移入できない方も多そうなキャラクターですが、加藤さんのロナンはとても説得力のあるロナンです。

特に一幕終わり。

ロベスピエール・ダントン・デムーランの三人を信じたいのに、今までの苦労経験がそれを邪魔してしまうという彼の葛藤は、グッとくるものがあります。

私は大体、ここで既に泣いています。

ああやって強がってはみるものの、本当はとても繊細で純粋な青年なのだと、ロナンの気持ちに納得せざるを得ません。

そして、加藤さんの歌。

ソロももちろん好きなのですが、個人的にはデュエットが大好きなんです。

神がかったハモりセンスを持ってらっしゃる。

相手の気持ちを汲み取って、合わせるのがお上手なのか、はたまた持って生まれた声質が為せる技なのか・・・

レディ・ベスの平野綾さんとのデュエットのときも思いましたが、今回の神田沙也加さんとのデュエットも、すっごく心地良いハーモニーでした。

 

「自由とは、他人を害さないすべてのことをなしうることである」

▷オランプ・デュ・ピュジェ(神田沙也加さん)

加藤さんがとても大きい方なので、華奢で小柄な神田さんだと妹のように見えてしまうのではないかと、加藤ロナンにはねねさんの方が相性がいいのかなぁなんて勝手に思っていましたが、とんでもなかったです。

聡明でドが付くほど真面目ですが、とても不器用でいじらしい女性。

「そんな生き方しかできない」の台詞に、胸を打たれました。

わかる〜〜〜(泣)と思ってしまう。

オランプちゃんは、マルチタスク苦手人間と見たぞ・・・!

見た目も中身もすごく可愛いので、「オランプちゃーん!」となるラマールの気持ちもよくわかります。

 

愛する人の元にお行きなさい」

マリー・アントワネット凰稀かなめさん)

王妃がオランプに、自分か愛する人どちらを選ぶのか問うシーン、号泣ものです。

いつまでも世間知らずの女の子だったアントワネットが、慈悲深い"フランス王妃"へと成長していく、とても人間らしいかなめさんのマリー・アントワネット

お顔がものすごく小さく、すごく可愛らしい方で、元男役には見えません・・・

フェルゼンとのシーンは、本当に乙女モード全開で、アントワネットは子どもがそのまま大人になったような人だなぁと思います。

初演のお花様も観たかったなぁ。

 

「誰のために踊らされているのか?」

▷マキシミリアン・ロベスピエール三浦涼介さん)

三浦さんは、ダンスのような演技をされる方ですよね。

所作の一つ一つ、手の動きなんかが、踊っているみたいにしなやかで、好きです。

初演の古川さんは、冷徹というか、あまり感情を露わにしない、恐怖政治の片鱗を見せるロベスピエールでしたが、三浦さんのロベスピエールは、すごく感情豊かで、"アツい"。

渡辺「最後にロナンが死ぬシーンで、ふたり(ロベスピエールとダントン)の嘆き方がとても大きいんです。でも僕は冷静。...前回はそれが、逆だったじゃない?」

上原「そうだった」

渡辺「デムーランがボロボロ泣いていて、ロベスピエールとダントンに肩を叩いて慰められたりしてた。でも今回はそれが逆になっている、ロベスピエールがボロボロになってるっていうのが、その後の彼らを考えるとゾッとしちゃって」

上原「だからこそ袂を分かつ、みたいな?」

渡辺「うん、(ロナンの死で)ロベスピエールの中で何かが弾けて、そのまま...」

上原「どんどん恐怖政治に向かっちゃう、というね」

【1789特集(7)】革命家トリオ登場! 三浦涼介&上原理生&渡辺大輔が語る『1789 -バスティーユの恋人たち-』 - げきぴあ

 

史実では、ロベスピエールとデムーランは対立してしまいますが、「革命の兄弟」と歌った彼らのことを想うと、切ない気持ちになりますね。

二人とも処刑されてしまいますし・・・

三浦さんのロベスピエールは、迷いというか葛藤というか、一人の人間が壊れていく姿を、表現しているように感じました。

 

「モテない俺に乾杯!」

▷ジョルジュ・ジャック・ダントン(上原理生さん)

とか言って、実のところコイツが一番モテてんだろうな〜〜〜!!!!と思わせてくる上原ダントン。

さすがの歌唱力で、上原さんが出てくると妙な安心感がありますね。

すっかり革命家俳優になられた上原理生さんですが、マイクの入っていないときに、アドリブらしき台詞をよく呟かれて、すごく面白いです。

何ておっしゃっているのかは、いつもよくわからないのですが・・・(笑)

 

「綺麗事だけじゃ生きていけないわ」

▷ソレーヌ・マズリエ(ソニンさん)

圧倒的カリスマ。

何でしょう、あのソニンさんの存在感・・・

ソレーヌ一人で革命成功するんじゃないかと思わせてくれるあのオーラには、鳥肌が立ちます。

強い女性ですが、やはり彼女もロナンと同じく繊細で純粋な人なので、ダントンに出会えてよかったなぁと。

パン屋襲撃を止めに来たダントンに優しく抱かれるソレーヌを見て、そう思いました。

止めてくれてよかったと、ホッとしているような姿がいじらしいです。

 

「私は神だ!」

▷シャルル・アルトワ伯(吉野圭吾さん)

「私は神と同じだ」と歌っていたのが、最終的には「私は生きた神なのだ」と、勝手に神様に昇格してしまうのが面白すぎて、すごく好きです。

アルトワは、敵なんですがちょっと抜けていて、可愛げがある憎めないキャラクターですよね。

地位や権力でしか、愛を手に入れられないと思っている、「そういう生き方しかできない」悲しい人。

好きな子をモノにしようとして思い付いたのが、催眠術と媚薬って・・・こじらせてる〜〜〜!!!!

彼もロナンやオランプと同じく、すごく不器用な人なんだと思います。

その不器用の方向が、すこし違っているだけで・・・

 

「危険分子は連行致しました!」

▷オーギュスト・ラマール(坂元健児さん)

サカケン劇場に迷い込んでしまった・・・

めちゃくちゃ面白いのに、めちゃくちゃ歌上手い。

心配ないさ〜〜〜!!が頭をよぎってしまう・・・

面白いんですが、ただめちゃくちゃやるのではなく、すごく周りの空気を読んで笑いをとる方だと思いました。

なんだかんだでオランプは、ラマールに何度も助けられているのでは。

登場するだけで会場の爆笑をかっさらってしまうサカケンさんに、拍手。

 

「あなたと、あなたの愛する家族を守りたいのです」

▷ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(広瀬友祐さん)

デカい。

とにかく大きくてかっこよくて、「イケメン」というより「いい男」と言いたくなる広瀬さん演じるフェルゼン伯爵。

あまりのお顔の整い具合とスタイルの良さに、じっとしているとマネキンさんのようです。

史実ではフェルゼン伯爵が国王一家を逃すため尽力するのですが、果たしてその判断が良かったのか悪かったのか・・・

亡命は失敗、民衆の怒りは爆発し、王妃は処刑されてしまいますからね。

そのせいで、伯爵自身も自暴自棄になってしまい、とても悲しい最期を迎えてしまうので・・・

 

「国王陛下の名のもとに」

▷ラザール・ペイロール伯爵(岡幸二郎さん)

ペイロールは、一見堅物クソ真面目な男性に見えますが、アレは変態なんだと思います。

でも岡さんだとかっこいい。

めちゃくちゃいい声。

「サイズ感から個性から、全然違いますからね。ペイロールとしては、小池徹平くんの方が『いたぶってる』感が強い(笑)。加藤くんも言ってましたもん、『なんか小池くん、かわいそうになってきた』って(笑)。私はここで鞭を使うんです。宝塚版でも星条海斗さんが使っていましたけど。最初、小池先生は使わないっておっしゃっていたんですが、鞭職人に自らオーダーなさったんですって。叩いても痛くない鞭で、音も鳴らないはずだったんですけど初日に私がやったらピシッと鳴って。小池先生もお喜びのご様子でした(笑)。

ミュージカル界の濃い貴公子、岡幸二郎が斬新なフレンチ作品で咲かせる悪の華! : 若林ゆり 舞台.com (2) - 映画.com

いや、変態なのは小池先生なのかも・・・

 

まだまだ触れたいことがたくさんあったはずなのですが・・・やっぱりブログ書くのって、すごい体力使いますね。

言ってしまえば自己満みたいなものなので、忘れないうちに書いておこうとは思っているのですが。

 

しかし、加藤和樹さん、渡辺大輔さん、三浦涼介さんのお三方が肩を組み、「俺たちは兄弟だ」と歌い上げる姿には、グッとくるものがある。

それはきっと、今日のミュージカル界を担う次世代の若者たちの姿が、229年前、フランスで自由を求め立ち上がった若者たちと、重なるからなんだと思います。

身分関係なく、全ての人々が地に一直線に並ぶ中、ロナンだけ天にいるあのラストは、涙なしには見られません。

オランプの悲痛な叫び、そして革命家三人の、あの無念の表情が、頭からこびりついて離れない。

 

人はいつの日にか

辿り着くだろう

愛と平和に満ちた

輝く世界

いつの日か*1

 

「自由になったら会おう」と誓ったロナンとオランプ。

切ない約束だと思います。

"自由"とは、"他人を害さないすべてのことをなしうること"。

ロナンはやっと自由になれたんだと思うと、もう泣けてくるったら・・・!!!!

 

そんでもってカーテンコールでは加藤さんが一番最後に出て来るんですから、そりゃあもう、胸熱です。

あぁ、相葉さんの0番も見たい・・・

 

2019年の相葉さんは、革命家になる前にバンドプロデューサーになるみたいです。

 

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ブロードウェイ版のハイライトを見た感じだとがっつりラテンショーな雰囲気で、渡辺さんはめちゃくちゃ「っぽい」んですが、相葉さん、どうでしょうか。

いずれにせよお二人とも楽しみです。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

ボンニュイ!

二次元が三次元になったとき

 

突然ですがみなさんは、推しさんに演じて欲しい役なんてものは、ございますでしょうか。

私は兼ねてより「これ演ってほし〜〜〜〜頼むまじで頼む(泣)」と思っている、とあるミュージカルのとある役があるのですが、いろいろなことに配慮しようとさすがに公には口に出せず、悶々としているところです。

とある役者さん演じるその役が、めちゃくちゃかっこよかったんですよね・・・

 

しかし!

まだ誰も演じていないキャラクターなら、願望くらいなら言ってしまってもいいだろうと、居ても立っても居られなくなってしまい、勢いでブログを更新しようしている次第です。

 

 

率直に申し上げますと、

藤真健司、一択です。

 

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スラムダンクという作品は、私が紹介するまでもない超名作なのでいろいろと割愛しますが、藤真健司と聞いて「あ〜〜〜名前はわかる、あの、翔陽の、アイツね、"オレのいないところでNo.1争いをするなよな・・・"のヤツ」という、顔が薄ぼんやりしか思い出せない方は、今すぐ本棚からスラムダンク10巻を取り出してみていただきたいですし、スラムダンク??FUJIMA??誰???」という方は、ぜひGoogleの検索欄にスラムダンク 藤真」と入力して、画像検索してみていただきたいです。

私がなぜ相葉さんに藤真を演じて欲しいか、一発で理解できると思われます。

井上先生は、相葉さんをモデルに藤真を描いたのでしょうか??

 

ここまで言っておいて、正直私個人としては、藤真は特に推しというわけではなく、スラムダンクでは間違いなく水戸洋平が一番好きなんですが、推し(三次元)が推し(二次元)を演じてくれるなんて、オタクとしてそんな幸せはないですよね。

 

その繋がりで、舞台化と実写化の違いについて少し文字に起こしておきたいことがあり、もうしばし、お付き合いいただけると嬉しいです。

実は、二次元の推しが昨年、三次元になりまして。

 

 

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土方十四郎という男は、もう私がオタク駆け出しのときから、10年以上好きなキャラクターです。

そんな彼が満を持して実写化するってんですから、初めは超〜〜〜〜〜不安でした。

しかしそんな不安は、ビジュアルカットを見た瞬間吹っ飛びましたね。

 

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この顔面力で黙らせてくる感じ・・・ありがたやありがたや・・・

 

私がミュの宍戸亮を見たときは、「宍戸さんって実在したんだ・・・」と思ったのですが、柳楽さんの土方さんを見たときは、「あ、柳楽くんって、土方さんだったんだ・・・」と思ったのです。

 

やべー奴でしょ、これ、完全に。

まぁ、これは極端な例として、舞台化と実写化って、こういうところが違うよなぁなんて思います。

 

私の超個人的な、その上、またいつもの"感覚"の話になってしまうのですが、

舞台化は、二次元が三次元化するイメージです。

あくまで二次元先行。二次元ありき。

元ネタの世界観丸ごと三次元に持ってきた感じです。

実写化は、「この二次元のキャラクターって、現実に存在するとしたらこんなカンジじゃね?」という思いが、一つ作品になったようなイメージです。

こちらは、どちらかというと三次元に重きを置いているのかもしれませんね。

二次元のキャラクター、一人一人を、三次元に変換しているというか・・・

あくまで「もしも」の世界なんですよね。

 

他の実写化したキャラクターもそうでした。

銀さんも現実にいたらこんな感じなんだろうな〜と思いましたし、新ぱっつぁんや神楽ちゃんに至っても同意見です。

 

しかし、私が初めて舞台で、走り、汗をかき、歌って踊りながら全力で試合をする彼らを見たときは、

氷帝テニス部って本当にいたんだ・・・」と、思ったのです。

きっとこれは私だけでなく、初めて自分の好きな作品の.5を見たとき大多数の人が感じる衝撃だと思います。

「もしも」の世界じゃない、間違いなく彼らがそこに「いた」んです。

これは、実写ドラマ・映画化されたキャラクターを見てもなかなか得ることのできない感情なのかもしれません。

 

ただ私は運のいいことに、柳楽さんの土方さんを見て、土方さんはここにいたのか!というやべー感情を抱いてしまったので、例外は少なからずある、ということですね。

 

私くらいの世代は、二次元の初恋と言えば、

が3TOPだと思うのですが、見事お三方とも三次元化しているので、なんだか感慨深いですね。

相葉さんがまさかタキシード仮面のオーディションを受けていたなんて・・・

 

不二先輩が三次元になったとき、土井先生が三次元になったとき、まもちゃんが三次元になったとき・・・私は残念ながらリアルタイムでその感動を味わうことができなかったので、当時のみなさんの意見を聞けたらなぁと、願わずにはいられません。

 

 

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あーあー、ヤマトの諸君。

今年の夏も楽しみが盛りだくさんで、まだまだ死ねないなぁと、我ら社畜はまた一週間仕事を頑張るために尻をぶっ叩いているところであります。