合縁奇縁

根がオタクなんです

愛とか、恋とか / ミュージカル「マイ・フェア・レディ」

こんにちは、繭です。
ご無沙汰しております!
最後の更新から一年以上も経ってしまいました、びっくらぽんです。

私事ですが、ほんの少しなんですけれどもちょうど一年くらい前に体調を崩してしまいまして・・・休養期間を設けておりました。
休職もしていましたが、今はもう復帰しております。
まだ少し波があって、沈むときは沈むんですが、少しずつ頑張っているところです。

そんな中でも、感想をブログ記事に残したかった舞台がいろいろとあるのですが、こんなに時間が経ってしまったという次第でございます。

さて、昨日マイ・フェア・レディを観に行きました。
恥ずかしながら、これだけ長く上映されている演目にも関わらず初見の私です。
知識不足や、解釈違いな部分もあるとは思いますが、何かあればご教授いただけるとありがたいです。


あらすじ

コベント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウス。終演後、劇場から流れ出てきた紳士淑女は、われ先にとタクシーを呼び止めようとしている。そんな人々にスミレの花を売り歩いているのはイライザ・ドゥーリトル(朝夏まなと/神田沙也加)。煤と埃にまみれお世辞にも魅力的とはいえない。タクシーを拾うのに気をとられていたフレディ(前山剛久/寺西拓人)はイライザにぶつかり、売り物の花が散らばってしまう。思わずフレディと母のアインスフォードヒル夫人(伊東弘美)を怒鳴るイライザ。その言葉はロンドンの下町言葉・コックニー訛りがひどく、とても聞けたものではない。そこへ通りかかったヒュー・ピッカリング大佐(相島一之)はイライザに花を売りつけられるが、その一部始終を物陰で手帳に書きとっている男がいた。男の正体は言語学者のヘンリー・ヒギンズ教授(寺脇康文別所哲也)。あまりにイライザの話し言葉がひどいので、研究用に書き取っていたのだ。自分なら6か月以内に宮殿の舞踏会で踊る貴婦人に仕立てさせてみせる、と豪語するヒギンズの言葉に、イライザは興味深いまなざしを向ける。やがて意気投合したヒギンズとピッカリングは去っていった。
ヒギンズから思わぬ多額の稼ぎを手に入れ、上流社会の生活を夢見るイライザ。そんな彼女の前に清掃作業員の父アルフレッド・ドゥーリトル(今井清隆)が現れる。いつも娘から金をせしめようとする酔っ払いの父親にうんざりのイライザだが、そこは父娘の情。娘から銀貨1枚を受け取って、ドゥーリトルは大手を振ってパブへ入っていった。
翌日。ウィンポール・ストリートにあるヒギンズ家の書斎。ヒギンズはピッカリングを相手に研究成果を聞かせているところ。そこに家政婦のピアス夫人(春風ひとみ)が来客を告げる。やって来たのは精一杯の盛装をしたイライザ。レッスン料を払うからちゃんとした花屋の店員になるために話し方を教えてほしいというのだ。そこでヒギンズは、ほんの思いつきだった、《下町娘を貴婦人に仕立てあげる》を実行に移すことにする。ヒギンズの大言壮語につられたピッカリングはそれまでにかかる費用を全部賭けようともちかける。
こうしてイライザの奮闘が始まった。来る日も来る日も発音の練習を続け、そしてある日、とうとう正しい発音をマスターしたイライザ。勝利の喜びに浸るヒギンズは、早速、母親(前田美波里)がボックスを持っている、紳士淑女の社交場・アスコット競馬へイライザを連れて行くことにするのだが…。
帝国劇場 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』

ずっと楽しいミュージカルって素晴らしいですね。

私は、物語によくある山あり谷ありが苦手です。
なんなら、先にネタバレを見て、心の準備をしたうえでないと、そういった波乱万丈なお話を見ることができません。
そんな、心を乱されやすい私には本当にぴっっったりの舞台でした。

朝夏まなとイライザ、最高ですね。
下町のチャキチャキ娘。
すらっとしているけど不健康そうではなくて、早口でガラが悪い。
やっぱりお芝居の役者さんですね。
イライザの成長の仕方がドラマティックです。
始めのころはお上品になれる素質がそもそも無さそうなんですよね。褒めています
やっぱりこんな田舎のヤンキーねーちゃんじゃ無理だろ・・・と思わせてからの貴婦人への変わり身が、本当に最高。
“ごぜぇやす”からの“ございます”は、声色も変わっていて流石だなぁと感動いたしました。
アスコット競馬のシーンも最高でした。
べらんめえ口調のリズムがとてもお上手で、スカッとする気持ちよさがあります。
オンユアフィートのときにはあまり気付かなかったんですが、朝夏さんは痒いところに手が届くような、そんなお芝居をする方ですね。

別所哲也ヒギンズは、動機付けが流石ですね。
全部納得がいく。
イライザがヒギンズに惹かれる理由も、逆に、ヒギンズがイライザに惹かれる理由も。
そりゃあそうなるよね、とストンと腑に落ちる。
女性を偏見的に批判するシーンがありますが、それも、全く嫌な気持ちになりません。
むしろ「かわいらしいな」とさえ思える。
“強がり”だと、わかりすぎるくらいわかるからです。
「女はダメだ」「女は話にならない」と喚くたび、小学生の男の子が好きな子をいじめているような、そんな感覚を思い出させます。
堅物で、意地っ張りで、イライザのことが本当は大好きなのに、そう言って弱い自分を納得させようとしている。
イライザに恋をしているのだと気づく瞬間も、とても自然です。
ちゃんと段階を踏んだお芝居をされているから、そう思えるんでしょうね。

イライザとヒギンズって、愛から恋に変化していった特殊なパターンだと思うんですが、それってすごく理想的なカップルな気がします。
イライザはゆっくりとヒギンズに対する気持ちに気付いていきましたが、ヒギンズはずっとおニブさんで、自分の気持ちに気付いた瞬間がはっきりとしていましたよね。
イライザに対する人間的な愛情を抱いたうえで、その愛は恋愛でもあると気付いた瞬間のヒギンズは、とんでもなく愛おしくて、蚊帳の外であるはずの私ですら、彼にドキッとしてしまいます。
あれ以上の口説き文句は、ないのではないでしょうか。

仕事終わりだったので、一幕の途中からしか観れず心残りですが、久々の観劇だったので本当に楽しめました。

My Fair Lady 2021 Teaser Trailer - YouTubeyoutu.be

さてさて、このタイミングで何なんですが、昨年結婚いたしまして、いろいろと私自身の環境も変わっているところであります。
私は以前、相葉さんのことを「かわいそうに思わせない人」と言いましたが、私はやっぱりそういう人に惹かれるのかもしれません。
自分が沈みやすいので、余計に、ですね。
私が典型的な他人軸で、意思ブレブレ女なので、芯があって動じない人が素敵だと感じます。
お相手も共感系だと、お互いに泥沼に浸かっていくので・・・
私がいくら沈んでも「なんか沈んでんな」ってくらいで、自分と切り離して考えてくれる人だと、ありがたいです。
私にとっても、お相手にとっても。
優しく声をかけてくれる方だと、お互いに駄目になっちゃうんですよね、どうしても。
そんな私ですが、この度ご縁があって結婚することになりまして、もちろんハッピールンルンってだけではありませんが、いろいろなことに感謝する日々でございます。

これからも、心身ともに余裕があるタイミングでブログは更新していきたいと考えておりますので、みなさまとも引き続きいろいろなお話ができたらなぁと考えております。

あまり面白いことを発信できるブログではございませんが、今後ともどうぞ、お付き合いいただけますと幸いです。

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ファンテーヌに想うこと


ドラマ「レ・ミゼラブル」を見て、いや、ドラマ「レ・ミゼラブル」の“ファンテーヌ”を見て、何とも言えない罪悪感を感じた。
今まで、彼女を見て感じていたもどかしさや悔しさが、全て自分に返ってきたような気がしたから。

まずはファンテーヌの話をする前に、なんてことない、人より少し自己肯定感が低くそのわりには頑固で融通が利かない、典型的に認知が歪んでいる一人のただの女の話をさせてください。

umax0212.hatenablog.com


成人し、社会人となり、何かにつけてお酒を飲むようになり、泥酔する回数が増え、周囲からお前はアル中だと言われ始め、やっと気づいた。
自我を失いたかったのだ、ということ。

死ぬのは怖い。
痛いのも、苦しいのも嫌。
ただ、現実から、逃げたい。

・・・もちろんファンテーヌはこんなドス暗い女性ではありません。
ただ、社会の荒波に揉まれる私は、どうにも要領が悪く、日々“生きづらさ”を感じていました。
敏感すぎて、目も耳を鼻も、神経をすり減らしてしまう。
身の上話を聞くときも、想像が行き過ぎて涙が出てしまう。
自分の段取りが一つでも狂ってしまうと、お腹の中がグラグラ燃えるような、恐怖と不安が襲ってきて、軌道修正ができなくなってしまう。
みんなが自分の悪口を言っているような気がして、体が固まって身動きがとれなくなってしまう。
それがまた、みんなを苛つかせることはわかっているのに。
一つ何かに夢中になってしまうと、周りが見えなくなって、“それ”しかないような、“それ以外”はまるで悪のような、0か100かしかない、本当に融通のきかない女、それが他でもなくわたくしでございます。




初めてレ・ミゼラブルを見たのは、まだ10代の頃でした。
当時の私には、ファンテーヌは聖母マリア様のような、母としての印象が強く、子のためにここまで自分を犠牲にできるか・・・ととても儚く遠い存在のように思えていましたが、今、私の彼女への印象は大きく違っています。
若く、愚かで、感受性が豊かな、危なっかしい女の子。
人に感情移入しやすくて、思い入れしやすくて、情が深い。
理屈や理論より、気持ちを大切にして、頑固で、融通が利かない・・・あれ、私?

ファンテーヌの人生がおかしな方向へ向かい始めたのは、今の私とそう変わらないほどの年齢。
人より、あからさまに恵まれていない環境、というわけではなかった。
一見、子を身ごもったことがすべての始まりのようにも思えるがそういうわけでもない。
コゼットと二人慎ましい生活ながらも幸せに生き延びるエンディングを想像することは、決して難しくありません。

よりにもよってあのどクズのテナルディエ夫妻にコゼットを預けなければ、

ファンテーヌに読み書きができていれば、また、テナルディエからの手紙を読んだ代書屋が口を滑らせなければ、

ファンテーヌが意固地になってツンケンした態度を取らず、仲間の女工たちとうまくやっていれば・・・

たらればでしかありませんし、これだけは強く言っておきたいのですが「だからファンテーヌは自業自得だ!」というのは絶対に違うと思っています。
悪いのは間違いなく、金を騙しとるテナルディエ夫妻で、未婚の母であることをバラした代書屋で、ファンテーヌをいじめ工場から追い出した他の女工たちです。

ただ、第三者の我々ですら容易に想像できるはずの最悪の結末に、ファンテーヌな不思議なくらいまっすぐ脇目も振らず突き進んでいるのです。
助かるタイミングは何度もあったはずなのに、自らそのフラグを全てへし折っていくファンテーヌ。

火垂るの墓』という超ド級に救いようのない映画はみなさんご存知だと思いますが、ファンテーヌはその主人公の清太と、どこか似ています。
意地っ張りで、頑固で、助かる術を知らない。
子どものころはただの意地悪クソババアに見えた叔母さんも、大人になって見てみると同情の余地もある。
ただあのバアさんはやっぱり、大人としての責任を放棄していますよね。


無知は死に直結していることを、ファンテーヌも清太も、悲しくも教えてくれます。


・・・少し話はそれましたが、物語が与えるものは、読み手が今置かれている環境や年齢によって大きく変わります。
私は、ファンテーヌを初めて見たときより、今の方がずっと魅力的に見えています。
若く美しく、無知で愚かな、悲しいくらい真面目で純粋な女の子。

なぜ、どうして、と彼女に対するもどかしさは、自分に対して返ってくるようになりました。



ファンテーヌは、王子様だと思ったのかもしれない。
わかる。悲しいほどに、わかってしまう。
どうしようもないくらい純粋で、思い込みの激しい、感受性の豊かな女の子。

だから私は思います。
ファンテーヌに、もっと“誰かのせい”にしてほしかった。
自分を追い詰め、責任を感じて「自分一人で何とかしなきゃ」と思う前に、身勝手でも、自己中でも何でもいい。
誰かのせいにする、図々しさがあってほしかった。
皮肉にも、マドレーヌ市長に「あなたのせい」と逆恨みまがいの訴えでコゼットは救われたのが、何よりの証拠だと、思わずにはいられません。

傷付くのが怖くて、何の罪もないのにつらい目に遭っているなんて信じたくなくて、自分に何か悪いところがあったのだと信じたくて、「人を頼ること=迷惑」だと“勝手に”察してしまう。
ファンテーヌがどうだったのかはわかりませんが、また私は勝手に思いを馳せてしまいます。

どうか、待ち続けたあの人のことを責めていてほしい。
テナルディエ夫妻を憎んでいてほしい。
自分を追い出した同僚たちに怒りを感じていてほしい。


最期に貴女を抱きしめたジャンバルジャンの姿に「もう自分を許してやれ」と、そんな気も感じたから。




「夢」なんて、素敵な響きだけれど、“ぬか喜び”と言ってしまえばそれまでです。

「悲しいより、悲しいことってわかりますか?悲しいより悲しいのは、ぬか喜びです。」
スペシャル|TBSテレビ:火曜ドラマ『カルテット』


どうか天国では、もっと自分自身のことを好きでいてほしい。
そう願わずにはいられません。

2019年わたくしごとと新年のご挨拶(大遅刻)

 

 

あけましておめでとうございます〜〜〜!!!!!🎍🌅🎍

 

 

年末に更新するつもりが、間に合いませんでした。

びっくりするくらい間に合いませんでした。

 

お久しぶりでございます、繭です。

私はというと、レミの感想を書き終えるまでにTDVが開幕したかと思えば、そのまま年末特有の慌ただしさに突入してようやく仕事を納め、夢のお正月休みを満喫していたはずが、あれよあれよと言う間に通常営業が開始していて驚きを隠せないところでありますが、みなさまお元気でしたか?

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

久しぶりなので、ブログの書き方を若干忘れている気もしますが、以下、ひたすらに個人的な話なので、興味のない方はここでお戻りくださいませ。

TDVの感想は、近いうちに更新する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

私的2019年のハイライトは、何より人事異動です。

身バレが怖いのであまり詳しいことは言えませんが、やっぱり、嬉しかったですね。

認めてもらえた、と思いましたし、めちゃくちゃ張り切りました。

2019年の、というより、人生のハイライトと言っても過言ではないでしょう。

 

私という人間は、基本的に八方美人で、いつもヘラヘラしていて、割と「どこに言ってもうまくやれるよね」と言われる人間で、"わかりやすい悪意をくらう"経験も少なく、周囲の人間に恵まれた、温室でぬくぬく育った女です。

 

 

 

 

そんな私がですね、異動先で見事に、人生初の"イビリ"というやつを経験してしまったんですね〜〜〜

 

 

異動したくない部No.1との呼び声高い部署内に異動しまして、女だからとか男だからとかあまりに言いたくはないですが、絵に描いたような女社会が蔓延したお部屋です。

本当、ドラマであるようなあの感じを想像してもらっていいと思います。

悲しいことに、自分もされたから人にもそうしてしていいと思っている人間が多いところです。

 

不思議なもので、真っ只中の最中は自分がやられていることを人には言えなくて、余裕が出た今、こうやってブログでも、リアルでも話せるようになりました。

やっぱり、恥ずかしいです。

知られたくないです。

特に、自分の大切な人たちには。

「愛されていない」と知られるのが、怖いです。

 

まぁ、先輩にどろどろに甘やかされて続けてきた私としましては、こんな世界があることが本当にびっくりで、それこそ最初は「私は負けない!自分は絶対こんな思いを後輩にさせたくない!」頑固一徹で意気込んでいたんですが、今年の夏ごろ限界がきまして。

自分はそこそこ人とうまくやれるタイプだと思っていたので、あれよあれよと悪循環にハマり、若干ノイローゼ気味になってしまい、眠れなかったり、夜中に目覚めたりすることが増えたりもして、通院を始めました。

当時はとにかくお風呂が苦痛で(なぜだか思考のループが起こりやすい)、泣きながらシャワー浴び、すっぴんで出社なんて考えられなかった自分がどんどん身だしなみを気にしなくなっていきました。

体重もみるみる落ちてしまったりして。戻りましたけど。

退職願を机に忍ばし、もちろん出さない前提なんですけれども、お守り代わりと言いますか、いつでも辞めてやるという気持ちでやってみようと、そう思いながら仕事をしていました。

仕事はあくまで生きるための手段だし、そこで無理して「壊れて」も、会社は守ってくれないことも知っているからです。

 

「どうやらアイツ、様子がおかしいぞ」と周りも異変に気付いてくれていたので、こっそり声をかけてくれたり話を聞いてくれたりと、逆に、周囲に感謝するきっかけにもなったんですが、残念なことにこういうことって、自分で解決するしかないようで、みんなそれをわかっているから手出しができない「も〜何言われてもいーわ別に!」と割り切るようになってからは、割とあっさり人間関係が円滑になりました。

 

以前にも少しお話しましたが、私は本当に融通が利かない、意固地な人間です。

なかなか自分を曲げられないタイプです。

加えて、なかなか心を開かないから、相手も私に対してどう接していいのかわからない。

私をどう扱っていいのか、わからなかったんだと思います。

 

umax0212.hatenablog.com

 

私のような神経を張り巡らせて勝手に疲れているようなタイプには、人の悪口だらけのあの空間が本当に苦痛で、いちいち全部間に受けたりもしましたが、私の2019年の言葉と言ってもいいでしょう「割り切る」こと。

そう心で唱えると、不思議と真っ暗だった目の前に、いくつかの道が現れるようでした。

本当は、「現れて」いるわけではなくて、私の心の影が道を隠しているだけで、そこに光が当たるだけだったんですが。

割り切ること自体に意味があるのも確かですが、その言葉が私の思考のループを断ち切るトリガーになったことも、よかったんだと思います。

 

「嫌われてもいい!何言われてもいい!」と割り切って、鬱陶しがられるのを承知で話しかけるようにしたら、そこそこコミュニケーションがとれるようになりまして、今では割と良好な関係を築けています。

割り切り方と、自分の気質との向き合い方が、やっとこの歳にして掴めてきたような、そんな感じです。

夜も眠れるようになりました。

でもやっぱりこうやって文字に起こすにあたって当時のことを思い返すと胃がキリキリしますね。

 

ただ、あの世界に順応しつつも「絶対後輩には自分みたいな思いをさせない!」という気持ちだけは、忘れないようにしています。

疑問に思うことを忘れてはいけない、と。

今の環境に慣れてしまっても、あのとき感じた違和感や苦しみが普通だと思いたくありません。

そして、あのとき心ない言葉・態度を浴びせてきた人、見て見ぬふりをした人、絶対に忘れません。

今、何事もなかったかのように笑って話してはいますが、一生忘れることはないでしょう。 

ハライチ岩井さん並みに、忘れねぇからなと思います。

 

反対に、あのとき助けてくれた人、影で動いてくれた人、この恩もまた一生忘れません。

自分もいつかこの人の力になりたいと、そう強く思います。

 

毎日メソメソ泣いていましたが、この一年ひたすらに自分と向き合い、自分と戦ってきました。

他人ではなく、自分でした。

人が自分に向ける態度は、写し鏡。

自分を知ることで、場合によっては環境を変えられる"こともある"。

 

だからって人を傷つけていいとは全く思いませんけどね。

 

 

この歳にして、やっっっと"自分"というとのがわかってきた。

「生きやすさ」ということは、自分を知っているか、自分の扱い方を知っているか、なのかもしれません。

 

そんな、自分を知り、自分の機嫌のとり方を知った私。

私は私の楽な生き方を取っただけで、これが正しいとは思いません。

どんな理由であれ、「人を傷付けていい」なんてことはないと思っていますし、その信念は譲れません。

ただ、私は「私の攻略法」を見つけた。

そんな感じです。

その攻略法は人によって違うと思います。

数年間、ひたすらに自分と向き合い、調べ、考え、思い悩んだ末に、やっと出た答えの一つです。

 

新年から暗い話題で申し訳ありませんが、私なりのけじめといいますか、2020年を生きるにあたって、この話をしておくべきだと思い更新に至った次第です。

まぁ、今となってはネタとして話すこともできますし、いい芸の肥やしになったかなとすら思えています。

飲みの席で笑い話にもできるようにもなりました。

 

 

そして、2019年の一年間、推し様のことを2018年同様見続けてきましたが、不思議と見方が変わってきました。

いえ、もしかすると、私が変わったのかもしれませんけれども。

知ったかぶりをするようですが、彼の真面目さ、繊細さが、より一層垣間見えるようになった気がします。

冗談でも、絶対に人を馬鹿にしない。

乗っかってしまった方がその場が盛り上がるような空気であったとしても、絶対に"ソッチ"に立たない彼が、とても誇らしく愛おしく、たまに泣けてくるときがあります。

人の気持ちを考えられる、とても賢く思慮深い人だと思います。

 

私もその気持ちを、忘れたくありません。

2020年も思いやる気持ちを忘れずに、多少の理屈や理論を抜きにしても、甘っちょろいと思われるのは承知で、私は「優しく」ありたいなぁと、そう思います。

 

 

新年早々、暗い内容にも関わらず、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いつもいつも拙い文章ですが、2020年もお付き合いいただけると幸いです。

 

何かございましたら、お気軽に繭 (@maau_AienKien) | Twitterまでお願いいたします。

 

 

 

2020年も、元気に失敗して、汗かいて、恥かいて、泥にまみれても成し遂げたいものを目指していこう!!

 

 

 

 

ミュージカル「レ・ミゼラブル 」/ コゼットとエポニーヌと、ファンテーヌのこと

 

 

思えば、レミのみんなは「狭間」で戦っているのかもしれない。

ジャン・バルジャンは、「信念」と「守るべきもの」の狭間で。

ジャベールは「正義」と「また別の正義」との狭間で。

マリウスは、アンジョルラスとコゼットとの狭間で。

 

随分と間が空いてしまいましたが、今回も、前回同様見た順にトリプルキャストのみなさんについてお話しようと思います。

 

前回の記事(マリウス・アンジョルラス)

umax0212.hatenablog.com

 

本記事ではコゼットとエポニーヌ、そしてファンテーヌについてです。

あくまでも個人的な感じ方に過ぎませんが、「そういう見え方もあるんだなぁ」くらいの気持ちで、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

「狭間」と言いましたが、コゼットとエポニーヌは、基本的にその対象となるものが同じ気がします。

「自分の人生」と、「愛する人」の間なのかなぁと。

 

コゼット

▼小南満佑子さん

すごく賢いコゼットに見えました。

自分の意思がしっかりあるコゼット。

「いつのまにか幸せになっていた」というよりも、自分で幸せを手に入れたコゼットに見える。

そのせいか、バルジャンの最期はまるで本当の父娘を見ているようなリアルさがあります。

ただ何も知らずに身近な人の死に泣く“女の子”ではなく、ちゃんと、父の病床に居合わせた、“娘”です。

それは小南さんが持つ意思の強さみたいなものが、父娘特有のあの空気感を醸し出しているのかなぁなんて思いました。

「パパしっかりして!」と叱る娘と、「はいはい」と困ったように微笑む父親。

すごくリアルな親子像です。

小南さんはタイタニックぶりでしたが、歌もさすがの安定っぷりで、とても「お姉さん」なコゼットでした。

マリウスについて書いたときにも申し上げましたが、原作のマリウス・コゼットって、意外とバルジャンに冷たいので、時折「お前さぁ・・・」という感情を抱いてしまうのですが、小南さんは意思のあるしっかりしたお嬢さんなので、全くそれを感じないですね。

サバサバっとして、自分を持っていて、とても主体的なコゼットです。

 

生田絵梨花さん

きました。

「お前さぁ・・・」と思えるコゼット。

そして、首が長くお顔も小さいので、デコルテがすごく綺麗で、ウェディングドレスが似合う本当に美しいコゼットです。

バルジャンの最期、パパに再会できたのが嬉しくてたまらないという顔が本当に、泣かせます。

ただ、腕に包まれているところは小動物みたいでめちゃくちゃかわいい。

 

コゼットって、変な言い方をすると、基本「何もしない」じゃないですか。

自分から何か行動するところを、描かれていないですよね。

そこと対照的に描かれるのが、ガシガシ主体的に動くエポニーヌであって。

コゼットは、「なんかよくわからないけど、みんなに助けられて幸せになりました〜!」な存在。

でも、本当はそれが、当たり前なんですよ。

それでいいんです。

コゼットは「何もしていない」、何もしていないのに餓死したり虐待を受けたり、そんなことがあっていいはずがないんです。

「愛されるべき存在」であって、生田コゼは、それがすごく表れたコゼットだなぁと思います。


▼熊谷彩春さん

ひたすらにかわいい。

めちゃくちゃかわいい。

でも自分の意思もある。

ちゃんと「いいところのお嬢さん」なのに、全然嫌味っぽくないのは、熊谷さんの持つ天性の空気感からなのでしょうか。

プリュメ街の、顔を手で隠しながら踊る恋する乙女モードが可愛すぎる。

でも不思議と、浮かれポンチではないんですよね・・・

「一時のテンションに身を任せて結婚までしちゃいました〜!」というより、このコゼットなら大丈夫だな、という不思議な安心感がある。

お若いのに、あの包容力は何なんだろう・・・

バルジャンの最期の「パパ」の言い方が、最高に泣けます。

賢さと愛らしさ、いいとこ取りなコゼットな気がしますね。

 

エポニーヌ

唯月ふうかさん

泣かせるエポニーヌ。

一番泣きました。

泣いたように笑うから、切なさが増す。

いじらしくて、健気で、女の子成分多めです。

本当にあの環境で育ってきたのか?と思うくらい、純粋です。

少女漫画的な見方をすると、唯月さんのエポは、どこかコゼットより主人公っぽいですよね。

自分に自信がなくて、恋も人生も諦めていて、好きな人のために一生懸命で・・・見る側の共感を誘うエポニーヌ。

唯月さんご自身が、女優さんとしてすごく「ノッている」時期なんだと、感じました。

私これ、今回同じ感情を伊礼さんに対しても抱いたんですけども・・・なんでしょう、ノッている

役者さんはそういう時期があるんでしょうか。

 

▼屋比久知奈さん

熱い。

自分の境遇を恨んではいても、自分の「生き方」には自信を持っています。

だからこそ、腹が立っている。

途中から、「あ、これ怒ってんだ」と。

少し話は逸れますが、私は熱く「怒る」人が好きです。

熱く怒るというのは別に、怒鳴り散らかしたり感情を露わにしたり、そういうことを言っているわけではなくて、グラグラ沸々と、マグマを腹のなかで燃やしているような人に、すごく魅力を感じるんです。

怒るということは、「諦めていない」ということですからね。

他のお二人と比べると、あまり恋愛に重きを置いていないエポニーヌのように感じました。

それでも彼を庇って死んでしまうんですから、なかなか未来を変えるのは難しいですね・・・


昆夏美さん

安心と信頼の昆さん。

昆さんのエポニーヌは、なんてったってモンパルナスとの絡みが見どころでした。

ポンメルシー・・・

まぁ、私がモンパを好きすぎるってだけなのかもしれませんが、いえ、でもあんなのずるいですよね、好きになっちゃいますよね・・・

すーごいオイシイポジション。

美形のオシャレさん、そして絶妙にクズ。

薔薇をくわえるシーンは、笑うところじゃないんだと思うのですが、私は最高すぎて爆笑です。

ジャンおじさんにお説教されるシーンも見たかったなぁと、思いを馳せてしまいます。

相葉さんは今まで数えきれないくらい薔薇の花を胸に挿してきた、もはや薔薇俳優と言っても過言ではありませんので、モンパルナスも似合いそうですね、なんて、なんてね・・・

 

話を戻しまして、昆さんのエポニーヌは、モンパルナスとの絡みを見ていると、「絶対ソッチの方がいいって」と余計な世話を焼きたくなるくらい、なんだか“お似合い”なんです。

本っ当にいらん世話なんですけれども。

それくらい艶のある、とても色っぽいエポニーヌです。

 

 

それでは最後、ファンテーヌですが、冒頭、レミのみんなは「狭間」で戦っていると申し上げましたが、ファンテは少し違うように感じます。

信念と意地を曲げず、利口に生きられなかった人。

もちろん、それが「悪い」というわけでは決してありません。

きっとみんな、心の奥底ではそう生きたいと思っている。

けれども現実ではそうはいかないので、そうやって生きられる人のことを妬ましく思ってしまうんですよね。

うらやましいんです、本当は。

そんな嫉妬と羨望の対象になる三者三様のファンテーヌです。

 

ファンテーヌ

知念里奈さん

知念ファンテは、世間的に言う「同性に好かれないタイプ」だなぁと思います。

ファンテーヌって、何にも悪いことをしていないですし、悪いのは100%彼女を虐めた人々なんですけれど、「もう少し上手くできたんじゃない?」と思わせる女性じゃないですか。

知念ファンテは、特にそこが顕著な気がします。

もう少し、あともうほんの少しうまく立ち回っていたら、助けてくれた人もいただろうに、と・・・分岐ミスは1つ2つ。

でも、わかるんです。

ファンテの気持ちはものすごく。

わかるからこそ、もどかしくなる。

私自身、自分の融通がきかない性格のせいで人間関係で悩むことがあるので、すごくわかります。

意地を張ること、信念を貫き通すこと、もちろん大事です。

でも、彼女には「守るべきもの」があった。

・・・何が正しいかは、また別の話なんですけどね

しつこいようですが、どんな理由であれ人を虐めていい理由になりませんし、彼女の悲惨な最期を「仕方ない」とは感じてはいけないと思っています。

ただ、自分がファンテにものすごく感情移入してしまう歳になったんだなぁと思いました。


▼二宮愛さん

一番泣くファンテ。

リアル。

すごくリアル。

無知な女性がいとも簡単に転落してしまう様子が、誰にでも起こり得ることなんだと実感させる。

あの転落っぷりに、納得さえしてしまうファンテーヌです。

同じ女として心では納得したくないし、納得してはいけないとも思うのですが、はかったような流れであまりにもとんとん拍子に悪いことが重なる。

分岐を全部ミスってる。

悲しい説得力のあるファンテーヌです。

最期の弱り方もとても怖い。

コゼットの幻覚を見て微笑む姿もゾッッッとするものがあるし、ただ同時に「守ってあげないと」と思わせるので、知念ファンテよりは同性に好かれそうなファンテーヌなのかもしれない。

バルジャンの最後、迎えに来たときの歌声があんまりにも神々しくて、ひっくり返りました。

最期が恐ろしい乱れっぷりだったので、女神様のような美しい姿を見られてめちゃくちゃ泣けましたね。

 

濱田めぐみさん

一応、なんてったって無知で愚かな女性・ファンテーヌなので、分岐はミスしまくるんですけども、そのミスをミスと言わせない強い意志があるファンテーヌ。

悲愴さは、ほとんど感じません。

でも、そこがすごく面白いです。

他2人のファンテは「儚さ」を重視しているのに対して、濱めぐさんはやっぱり「強さ」なんですよ。

開幕前、散々「濱めぐファンテは死なない」と言われ続けてきましたが、どっこい、帝劇ではとても儚いファンテーヌを見事演じ切られましたよね。

もちろん、それもよかったんですけども、私は公演数を重ねるにつれて、「強い」ファンテーヌになった濱めぐファンテが、すごく好きです。

濱めぐさんにしかできない、新しいファンテを確立されたと思います。

 

 

 

えー、長々と語りましたが、なんと、この記事をちんたら書いているうちに、推し様が32歳になりました。

おめでとうございます〜〜〜!!!!🎉🌟

 

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さらに、そうこうしているうちにTDVが幕を開けようとしています。

めちゃくちゃ楽しみです。

 

 

次回の更新はテナルディエ夫妻か、バルジャンか、はたまたジャベールか・・・悩みどころですが、順番的はテナルディエ夫妻ですかね。

TDVの感想を書く前に終わるのかどうか、かなり怪しくなってきましたが、またお付き合いいただけると幸いです。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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相葉さんの頬っぺたのホクロスキーとしましては、すっぴんがありがたいでございます。

 

 

ミュージカル「レ・ミゼラブル 」/ マリウスとアンジョルラスと、推しのこと

 

 

アンジョルラスは、やっぱり“カリスマ”だ。

 

さて、そこで「2017年の相葉アンジョはカリスマだったか」と問われると、確かに、世間一般で言われるようなカリスマとは少し違ったかもしれません。

典型的なカリスマ像でいうと、間違いなく、上原理生さんのアンジョルラスが頭に浮かびます。

 

カリスマ性のある人って、第三者からすると少し恐ろしく感じること、ないでしょうか。

何の根拠もない個人的な考えで恐縮なんですが、“カリスマ”と言われる人に共通するのは、人間のアドレナリンの分泌を刺激することのできることのような気がしています。

上原さんのアンジョルラスは、まさにそうでした。

三者からすると、少し狂ったように見えるあの空間。

自らの命を投げることも厭わない。

アドレナリンが出ていると傷の痛みを感じないのと同じように。ホッと一息つくとじわじわ痛くなる、アレ。

 

であるとすると、相葉さんのアンジョルラスは、そんなカリスマ的な先導の仕方ではなかった。

あの空間に、狂気も感じなかった。

“若さ”というものの刹那性を体現したような、青く、美しいアンジョルラス。

表情は固く、笑顔もほとんど見せない。

ABCの友は、アンジョルラスという御旗に集まった集団なんだとよくわかります。

 

私は、リーダーには二種類あると思っていて、

一つは、自らガンガン引っ張っていく、それこそカリスマ性のあるワンマンリーダー。

もう一つは、「この人のために動きたい」と思わせる魅力のある、傍をスーパーサブで固めた人たらしのリーダー。

 

相葉アンジョは、後者です。

 

 

 

そんな前置きをした上での、2019年の相葉アンジョ、めちゃくちゃ宗教でした。

 

いや、本当に、狂った集団でした。

 

 

とりあえず語りたいキャストだけ語っていこうと思うのですが、長くなりそうなので、本記事ではマリウスとアンジョルラスのトリプルキャストのみなさんについてお話しようと思います。

演技指導が入ったりするとまたいろいろとアプローチが変わってきますし、ご本人たちも回数を重ねる中でいろいろと感じるところがあるでしょうし、また組み合わせによっても全然見え方が違ってきますし、一概にこう!とは言えないので公演毎にまとめるのが一番なんでしょうが・・・諦めました!!!

それぞれ、自分が見た順番でまとめております。

 

 

 

 

マリウス

▼内藤大希さん

やっぱり私は、内藤マリウスが好きだ。

個人的に、マリウスというキャラクター自体にはあまり魅力を感じないので、演者さんのお陰で好きになるのが、楽しいです。

純粋で、感受性が豊かで、とても感情移入できるマリウス。

コゼットのものだと勘違いして、オッサンのハンカチの匂いを嗅いでいたおまぬけエピソードも頷けます。

海宝マリならそんなバカやらないだろう、と思っていた日が私にもありました。

 

そして、アンジョルラスに心から憧れているのがよくわかる。

「狂いそうだ」とまでコゼットに恋い焦がれ、感情を昂らせていたのにもかかわらず、アンジョルラスにたしなめられるとすぐに「あぁ、そうだった」と顔を引き締め直し、目をキラキラさせながら従います。

それだけに、1幕終わりのワンデイモアの表情を見ると、本当に泣けてきます。

あんなに子犬のように喜び回っていたのに、涙を堪えて列に入りアンジョルラスの横に並ぶマリウスを見て、本当の自分がわからなくなってしまうんじゃないかと心が痛くなるくらい、腹を括った男でした。

個人的に、マリウスの唯一かっこいいシーンは最後の結婚式でテナをぶん殴るところだと思っているのですが、ここは内藤マリが一番好きです。

そのあと「幸せは続くよ」とコゼットを連れていく内藤マリがあんまりにもいい顔をするものだから、「本当にこれが私の知っているあのマリウスなのか・・・?」となる。

内藤さんは、人を惹きつける表情を作るのが本っ当にお上手なんですよ。

お顔の系統でそう見えるのかもしれませんが、すごく上手。

 

相葉さんも、内藤さんと一緒だと「ブチ上がる」とおっしゃっていたように、戦友感がすごくよく伝わってきます。

多くを語らずとも、阿吽の呼吸で進む感じがまさにそうです。

 

 

▼海宝直人さん

ちょっと誰〜??かっこいいマリウスとか言ったの??(私です)

めちゃくちゃ浮かれポンチじゃん。

・・・今更ながら、海宝さんってすごい俳優さんですね。

2017年を観ていてよかったと思いました。

頼もしくて、下手するとアンジョルラスよりリーダーっぽかった海宝マリウスが、あんなに恋に溺れるヘニャヘニャ男になっているとは。

アンジョに制されても、全然上の空だし全然聞いてない。

海宝さんの中で、この二年でマリウスの解釈が変わったんでしょうか。

 

エポニーヌの最期は、内藤マリ同様自分を責めているし、動揺しているのもよくわかるんですが、途中からは彼女の気持ちを尊重し、幸せな気持ちのまま見送ることに専念するのが、あまりにもリアコ製造機でこりゃあ好きになるな、と納得してしまう。

浮かれポンチとは言っても、やっぱり海宝直人ですよね。

とても主人公感の強いマリウスでした。

 

 

三浦宏規さん

2019年の内藤マリ・海宝マリでは感じられなかった、「お前さぁ・・・」という気持ちを感じることのできる、最高にマリウスマリウスしたマリウス。

私があまりにも、内藤マリウスが一個人として、人間として好きすぎるので、三浦さんのマリウスを見て、ハッとしました。

レミが好きならこのマリウスが正解なのではないか、と。

なぜなら、マリウスが好きだと感じたら、それはもうマリウスではないのかもしれないから(哲学)。

私は、内藤さんが演じる“あの男の子”のことが、すごく魅力的だと感じているだけなのかもしれないな、と気付かされました。

 

三浦マリはなんてったって、砦のシーン、エポが死んでからがめちゃくちゃいいんですよ。

不貞腐れ具合が最高にマリウス。

「ほんっとコイツ・・・」って思うのが、すごく気持ちがいいんですよ。

気持ちがいい。

弾を取りに行くくだりなんて、特に相葉アンジョとのタッグだと、余計に世間知らずな夢見る学生たちの集まりって感じで、あ〜これこれ、となる。

 

 

アンジョルラス

▼小野田龍之介さん

「小野田アンジョは青い」という声を聞いていたので、前半はどこが青いんやひたすらにカリスマやないかいと思っていたら、最後、一気に覆されました。

青かった。

めちゃくちゃ青かった。

ただそれは、俳優・小野田龍之介の中で、計算し尽くされた青さで、鳥肌が立ちました。

一幕の絶対的カリスマ安定感と、最期の豹変っぷりの落差に、ボロボロ泣きました。

打たれたガブを抱きとめた後、その震える手を見つめる姿があんまりにも若く、どこにでもいるただの青年で、たまらない気持ちになります。

それでも唇を噛みしめ立ち上がり、旗を振り続けるのがいじらしい。

 

ラマルクの死では、喜んでいるようにさえ見えた。

その姿を見て私は、小野田アンジョも“カリスマ”系のアンジョだと思ったんです。

一歩引いたところから見ると、少し狂気を感じるような集団を作り上げる。

かと思えば、エポニーヌの死では絶望したような顔を見せ、ガブの死でも、ただの一人の青年に戻ってしまう。

親しい人の死にはとても弱く、心温かいアンジョなんだと感じました。

「マリウス、わかるけれど」も「マリウス、少し休め」の声も、とても優しい。

基本的に穏やかで、多少の洒落も受け入れる余裕と度量もある。

すごく作り込まれた、理想のアンジョルラスでした。

2017年の相葉アンジョは初めから革命失敗フラグがビンビンだったのに対し、小野田アンジョはあの頼もしさに成功する希望を垣間見せるからこそ、余計に最期が悲しいんでしょうね。

 

 

上山竜司さん

冗談通じなさそうな、相葉さんとはまた違ったクソ真面目さ。

学級委員と言われれば、確かにそう見えるかもしれないですね。

だからか、相葉アンジョや小野田アンジョの前では子犬のように走り回っていた内藤マリウスが、少し遠慮しているようにも見えます。

私は個人的に、現実世界で関わるとするならば、上山アンジョが上司にほしいですね。

周囲への声かけがすごく上手です。

全員に対して言うというより、「自分に言ってくれたんだ」という気にさせる、個を見てくれるアンジョルラスだと思います。

「マリウス、少し休め」のときも、声をかけられた方のマリウスは比較的余裕が残っているように見えます。

指示も的確だし、部下はすごく動きやすいけれど、トラブルが起きる前に解決しちゃうから下が育たなさそうな上司。

小野田アンジョは客観的に見られるアンジョでしたが、上山アンジョは、だんだんまるで自分もついて行っているような気になってしまうのと、「自由を」の後の「行くぞ!」があんまりにも優しく頼もしすぎて、思わず「アニキ!!一生付いていきます!!!!」と歯をくいしばってしまいます。

これってやっぱり、小野田さんとはまた違うリーダーなんでしょうね。

あくまで「リーダー」であって、「カリスマ」かどうかまた別の話なのかもしれません。

 

 

相葉裕樹さん

「花を撃つようだ」と敵兵でさえ命を奪うことを躊躇わせる、美しいアンジョーラ。

グランテールが焦がれたのは、まさに相葉アンジョでしょう。

相葉アンジョが原作っぽいと言われるのは、きっとあの麗しい見た目だけではなく、“自分は礎となり、自由は未来に託す”感が強いからだと思うのです。

「死のう僕らは!敵など恐れはしない!」からの相葉アンジョは、ビカビカ光を放っていて、ものすごいです。

眩しいです。

終始、革命が成功しないということも薄々わかっているように見えるし、ただあの空間に、“名誉の死”みたいなものに、陶酔しているようにさえ見える。

でも、彼の下なら、死に陶酔して最期を迎えることができる気がします。

 

ただですね、ほんとに、見た目のことは、あまり、言いたく、言いたく・・・な・・・察してください。めちゃくちゃ言いたい

ただ、わかってほしいのは、顔がかっこいい人はたくさんいるじゃないですか。

それこそ芸能人じゃなくても、今時の若い男の子ってみんな小綺麗でかっこいいですしね。

なので、別に目に入ってくる情報だけで「ステキ!」と言いたいわけではなくてですね(言えば言うほど嘘っぽくなりますけども)、舞台上で自分が一番映える立ち振る舞いができるということは、役者として悪いことではないと個人的には思うんですが・・・むしろすごく大切なことなのでは。

どうなんでしょう、難しいですね。

つまり、顔が綺麗でスタイルがいいことと、「美しい」ことは、また別の話なんだと、そう思うのです。

相葉さんは、自分の綺麗な魅せ方をよくご存知でいらっしゃる。

それはものすごい武器だということは、ちゃんと声を大にして伝えたいんですよねぇ。

贔屓目かもしれませんが、背中だけであんなに美しい人、なかなかいないです。

 

話を戻しますが、相葉アンジョは、迷えるアンジョルラスです。

が、その姿は、仲間たちには見せません。

それは、自分が崩れるとみんなも崩れてしまうとわかっているからです。

もちろん、上山アンジョも小野田アンジョも見せないんですけど、それを“観客にも”見せません。

ただ、その根拠というか動機というか、他二人のアンジョとは少し違いますよね。

相葉アンジョは、自分が声をあげることの価値をわかっているというか何というか、全員を納得させるだけの理屈も口達者さも持ち合わせていないけれど、彼の口から出た言葉は正義になるような、そんな“絶対的存在”な気がします。

仲間たちには弱いところを見せませんが、照明が落ちたときや自分が話の中心ではないときなんかは、結構迷っています。

グランの言葉にも、「違う」と言いつつ、本心ではその気持ちもわかっている。

だから、あの長い指でグランの頬を寄せ、訴えるのです。

それは違うと説得できるだけの講釈はないから・・・ただ、彼があの顔で、あの声で、そうだと言ってしまえば、“そう”なんです。

 

そんな彼が「これではいけない」とその迷いを振り払いながら立ち上がる姿を見せるからこそ、観客はそのいじらしさに心打たれる。

上に立つ人って、絶対何か言われるし、嫌われるじゃないですか。

それは、弱さを見せないことが大きく関係していると思うんですよね。

人間って「わからない」ものを恐ろしく感じる生き物です。

相葉さんは自らの演技で「愛されるリーダー」を作り上げたんだなぁと、感動しました。

やっぱり私は、相葉さんの演技が好きです。

エポニーヌの死では、折れそうなる心を奮い立たせているように見えますが、まだそこまで「死」というものを理解してないようにも見えます。

ガブローシュの死でやっと、その手に抱きとめた命の重みを感じ、理解し、死の淵でアドレナリンをバチバチにキメて、「自由を」と叫ぶ相葉アンジョは、あれは確かに冒頭に述べた「カリスマ」でしょう。

あんなん、着いていっちゃいますよ誰でも。

2017年はあんなに大天使様だったのに、血の通った人間、革命家になってるんですもん。

「石像になれ」と言われ続けただけある。

ただ、天使の石像には、感情移入はできない。

 

何かと倒れ方に定評のある相葉さん。

振り返るように身体を捻って砦から落ちる瞬間、とんでもなく美しいから全人類見てほしい。

 

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1:14〜です。

見てって言って見られちゃうんだから、インターネッツってすごい。

 

相葉さんは元々ダンスをされていたので、“タメ”がとてもお上手です。

そのコンマ何秒かのタメが、美しいんです。

単純にリズムにはめるのではなく、ギリギリまでタメることで、あの花が散るような美しさを生みます。


ただ、冗談が通じなさそうな、一人で突っ走りがちの堅物クソ真面目に見えるのは、相葉さんもしや三枚目癖が付いているのでは・・・と思いました。

みんな大好き、相葉アンジョの「マリウス、わかるけれど(わかってない)」。

 

でも、「マリウス、少し休め」はすごくいいんですよ。

言った後の相葉アンジョは、「このくらい言わないとお前は休まないだろ」みたいな顔をしていて、愛ある叱責だなぁと、アンジョルラスらしいなぁと思うのです。

 

www.noriem.jp

 

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さて、いよいよ大千秋楽。

相葉さんだけでなく、「レミゼ 2019」が幕を下ろします。

 

4月からなので約半年、ですか。

相葉さんの好きなところを再認識する半年間になりました。

トークイベントやファンイベント、ニコ生等で垣間見える相葉さんのあの真面目さ、繊細さに、ときどき私は泣けてくるときがあります。

 

イベントの話はどこまで言おうかいつも迷うのですが、以前、相葉さんが帝国劇場のことを「客席が真っ黒な海のようで吸い込まれそうになる」というように表現しているのを聞いて、胸がきゅっとしたんです。

 

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「30歳までに帝劇に立ちたかった」とおっしゃっていた相葉さん。

その夢が叶った29歳の相葉さんにとって、帝劇はきっとただ手放しに喜んでいられる場所ではなかったんだということがその一言に詰まっていて、なんて美しい言葉を選ぶ人なんだと、愛おしく思います。

 

 

現在、それぞれキャスト別に、感想をまとめている最中です。 

また文章の整理を終え次第更新いたしますので、お付き合いいただけると幸いです。

相葉アンジョについてもまだまだ語り足りませんので、ぽつりぽつりと話し始めるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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「FNSうたの夏まつり」を見てアンジョルラスに目を奪われたあなたへ

 

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センターで力強く歌い上げる相葉さんを見て「あの俳優さんは一体誰なんだ?脚は5メートルか?」と思ったあなたに贈ります。

 

 

今からでも見られる相葉裕樹まとめ

 

 

登場シーンにグッときたあなた

華麗な登場で定評のある相葉さん。

相葉裕樹がログインしました」という場面をよくお見かけするような気がします。

 

映像化していないものや販売終了しているものもありますので、一応、現在手に入るものをご紹介いたします。

 

テニプリフェスタ2013

www.animate-onlineshop.jp

 

しつこく紹介しておりますが、私はテニプリフェスタ2013の相葉さんが大大大好きです。

ふわふわの茶髪をなびかせ、白ジャージをまとい牧歌的なイントロを背に登場する姿・・・突然アルプスに誘われてしまったのではと勘違いするくらいの清涼感です。

登場で会場の空気をかっさらっていく相葉さん好きとしては、たまらないステージ。

 

ここでも紹介しています。

umax0212.hatenablog.com

 

劇団鹿殺しストロングスタイル歌劇「俺の骨をあげる」

shika564goods.stores.jp

 

「――そのときは、フルセットの末、恵比寿が勝った」

あの滑舌のよい、よく通る声が響いた後、相葉さん演じる秀二が、卓球ラケットとノートを持って、青いジャケットを身にまとい颯爽と登場する姿、グラグラきます。グラグラ。

俺骨のときって、「あ~そうそう、相葉さんといえばこれ」な相葉さんを体現しているような気がします。

あぁいうの、相葉さんの十八番です。

ご自身もすっごく楽しそうでした。

 

umax0212.hatenablog.com

 

 

よく通る歌声にグッときたあなた

今後の歌のお仕事をご紹介いたします。


ミュージカル「レ・ミゼラブル

www.tohostage.com

■福岡公演
2019年7月29日~8月26日 博多座
■北海道公演
2019年9月10日~17日 札幌芸術劇場 hitaru 

 

今回ものすごい倍率だったので、正直、現時点でチケット入手はなかなか難しいかもしれませんが、当日券やリピーターチケットがございます。

 

ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア

www.tohostage.com

■東京公演
2019年11月5日~27日 帝国劇場
■名古屋公演
2019年12月15日~21日 御園座
■福岡公演
2020年1月1日~7日 博多座
■大阪公演
2020年1月13日~20日 梅田芸術劇場メインホール

 

ミュージカル「スクール・オブ・ロック

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■東京公演
2020年8月 東京建物 Brillia HALL[豊島区立芸術文化劇場]
■大阪公演
2020年9月下旬~10月上旬 新歌舞伎座

 

 

 一足先に歌声を堪能したいあなた

福田雄一×井上芳雄「グリーン&ブラックス」

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第6話では、衣装ありでABCカフェと 民衆の歌が観られます。

民衆の歌はなんと、「さぁみんな!」ver.です。

 

そんな第6話が直近で見られるのは、7/31(水)午前10:30

定期的に再放送をしているので、ぜひ。

ちなみに私は、このためだけにwowowに加入しました。

第19話の夢のサイラもおすすめです。

 

戦国鍋TVライブツアー〜武士ロックフェスティバル2013〜

www.kingrecords.co.jp

 

俺たちの兵衛’zを見てくれ。

本当に、ただただ、歌が最高すぎる。

本編ver.ももちろんいいんですけども、私はこの武士ロック2013のベーアンベシャスが大好きです。

かぶせなしの完全生歌。

真面目にバカやる相葉さん、本当に素敵です。

 

ミュージカル『テニスの王子様
ベストアクターズシリーズ 003
相葉弘樹 as 不二周助

www.hmv.co.jp

 

FNSを見て本記事にアクセスいただいた方からしますと、少し求めているものとは違うかもしれませんが、相葉さんといえば、やっぱりテニスは外せないでしょう。

ここで、敢えて音源を持ってきました。

わたくし、この音盤は傑作だと思っております。

もちろん、今とは発声も声質も全然違うのですが、素直でまっすぐで、相葉さんらしい歌声です。

何というか・・・思い出補正も若干あるんでしょうけれども、『Shootin' your smile』は、私が相葉さんを好きになったばかりのことを思い出して、胸がきゅーーーっとなります。

『夢の軌道』は、まだストリートライブをしていたころの相葉さんを、勝手に思い描いてしまって、これまた胸がきゅーーーっとなります。

私は、相葉さんを知ったのがやっぱりテニスなので、「相葉くん=不二」だったんですよね。

なので、不二周助ver.の『夢をつなげ』も、ド…ながら思い入れがありまして、何度も聴きましたねぇ。

 

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不二先輩、おめでとうございます。

 

 

「なんか見たことあるな・・・?」と思ったあなた

スーパー戦隊シリーズ侍戦隊シンケンジャー」である可能性が高いです。

 

侍戦隊シンケンジャー

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祝10周年、松坂桃李主演「侍戦隊シンケンジャー」全話をYouTubeで無料配信 - 映画ナタリー

 

10周年記念で、毎週金曜日に2話ずつ無料配信中です。

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シンケンレッド(松坂桃李さん)に忠誠を誓う堅物クソ真面目な三枚目が相葉さんです。

 

ここでも紹介しています。

umax0212.hatenablog.com

 

相葉さん演じる池波流ノ介という男はですねぇ、ほんっとうにオイシイポジションでございます。

歴代、戦隊モノのブルーというのは総じて、クールキャラである率が高いので、回が進むにつれ空気になっていく、なんてことが少なくなかったんですけれども、流ノ介は健闘しましたね。途中、若干危なかったですけど。

大人が今見ても面白い作品になっていますので、ぜひ。

 

 

さいごに

最後に一つ、少し知ったかぶりしますと、

相葉さんは「努力の人」です。

 

何でもソツなくこなす器用な人に見られがちですが、恐らく、どちらかというとぶきっちょさんです。

いえ、咄嗟に話を振られたりなんかしても上手に対応されるので、ご自身のことについては、器用なのかもしれません。

なので、他人からすると器用に見えるんでしょうけども、「歌」に関してはまったく違います。

緊張していることもあまりお顔に出ませんしそれ以外の感情はめちゃくちゃ顔に出るのに、基本的に飄々としているので、見ている側は気が付きませんが、めちゃくちゃ「準備」をされる方です。

ただ、いかんせんご自身が努力をしているという意識がないので、自信もない。

自信がないので、その努力を人に話すこともない。

他人からするとすごく努力しているのに、歌に対する苦手意識があまりにも根付きすぎているせいか、自分では「もっと頑張れたんじゃないか」という気持ちが常にあるようで、良くも悪くも"サラッとできちゃう人"になりがちです。

なので、褒めてもらえるとすごくわかりやすく喜ばれます。かわいい。

コソ練するタイプです。

なんだかいじらしいですよね。

真面目です。

すごく真面目。

私から見た相葉さんは、そういう方です。

 

いちオタクでしかない人間がここまでつらつらと語ってしまいましたが、やっぱり現場に来ていただけることが一番なので、少しでも気になった方は、ぜひ、生歌を聴きに足をお運びくださいませ、なんて偉そうに申し上げてみます。

 

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ちょっと泣いたのは秘密です。

 

 

他者紹介ソングが好きすぎる件について

 

 

信じられないことに、2019年も半分が過ぎましたね。

真夏のような日が続いたかと思えば突然涼しくなったりと、気温差に振り回されている気がしますが、みなさまお元気でしょうか。

 

レミの感想もそろそろ書かねばと思っているのですが、頭からっぽでまとめ記事が書きたくなり、本テーマで更新した次第であります。

仕事で若干、燃え尽き症候群になっているところもあります。

 

前置きが長くなりましたが、本記事ではミュージカル『テニスの王子様』の楽曲を引用しながら、「他者紹介ソング」について語りたいと思います。

と言っても、本当に頭からっぽなので、ただまとめただけのうっす〜〜〜い記事なので、目新しい内容は特にありません。

ちなみに、「自己紹介ソング」では、ちょっと違うんです。

誰かからの紹介を、リレーのようにバトンを回していく歌に、ぐうわああああ〜〜〜と心臓を鷲掴みにされます。

誰から紹介されるとか、その紹介文を誰が考えているかとか、作詞当時に本人たちが置かれていた状況とか、あだ名とか、リレーの順番とか・・・なんというか、メタい(?)んです。

使い方、微妙に違う気もするんですが、一番しっくりくる表現がこれでした・・・

 

我々が生きる現実世界で「◯◯くん、すごくいい子なんですよ〜」とか「◯◯さん、仕事できる方なんです」とか、そういう言い方で誰かに紹介することはあっても、他者紹介ソングのように、誰かを「そういうキャラ」に設定してしまうのって、ないじゃないですか。

というか、一人の人間に対してそんな権利がないから、なんですけれども。

まぁ、他者紹介ソングも本人の持ち味や強みを元に作り上げているんですが、それを公式化するのって、すごくメタい気がします。

「我らが歌姫!チャームポイントのえくぼが光る、◯◯を愛してください!(例)」みたいに、自分たちでメンバーをキャラ付けするのって、虚像を作り出しているみたいで・・・メタい。

一人の人間を推すのって、愛するのって、こういうことなんだなぁと、アツくなると同時に切なくもなります。

 

テニスにも、メンバー紹介ソングがたくさんありますね。

私が語るまでもない名曲たち、また、筆者は恥ずかしながらドドド…なので、間違っている部分があれば、教えていただけると助かります。

自分用に、紹介順もまとめました(敬称略)。暇か。

ただ、「誰が紹介するか」もすごく大事なんですよ。

関係性オタクとしては、譲れないところです。

ドヤ顔で仲間を紹介しているところって、すごくグ・・・ッとくる

 

 

 

 

これが青学レギュラー陣なのだ! / ミュージカル『テニスの王子様

 

《本公演・DreamLive 1st》

  1. 桃城→海堂
  2. 手塚→乾
  3. 河村→桃城
  4. 大石→菊丸
  5. 海堂→河村
  6. 乾→不二
  7. 菊丸→大石
  8. 不二→手塚

 

DreamLive 2nd》

  1. 不二→海堂
  2. 菊丸→乾
  3. 大石→桃城
  4. 手塚→菊丸
  5. 桃城→河村
  6. 海堂→不二
  7. 河村→大石
  8. 乾→手塚

 

相葉さんも歌われた曲なので、勝手ながらものすごく思い入れのある曲です。

パート割は、初代の方がしっくりきますよね。

キャラの関係性ありき、というか。

黄金ペアがお互い紹介し合っているの、かわいいです。

桃城くんが海堂くんのことを「マムシ」と紹介するのも説得力がありますし、不二くんが手塚くんを誇らしげに紹介するのも、納得です。

 

初代は、本公演とドリライで歌詞が違うのも面白い。

ドリライver.は、まんま不二くんから見た手塚くんなんだろうなぁと思います。

すごく愛情に溢れた、綺麗な歌詞ですよね。

 

 

これが青学レギュラー陣なのだ!(2ndシーズンver.) / ミュージカル『テニスの王子様』青学vs不動峰

 

不二→乾→海堂→菊丸→桃城→河村→大石→手塚

 

歌のバトンを繋ぎ、流れるように紹介するようになったリレー型ソング。

不二くんを例える紹介文が、すごく綺麗でびっくりします。

 

 

非情のテニス / ミュージカル『テニスの王子様』Absolute King 立海 feat.六角 〜 First Service

 

  1. 柳生→真田
  2. 丸井→柳
  3. 柳→柳生
  4. 仁王→ジャッカル
  5. 真田→仁王
  6. ジャッカル→丸井
  7. 切原

 

かの有名な、切原くん自己紹介ソング

紹介の順番は、不動峰戦の関係もあるんでしょうが、今更ながら、ミュと原作って対戦カードが微妙に違ったんですね。

 

 

勝つことが使命 / ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs立海

 

(紹介順は『非情のテニス』と同じ)

 

 

勝ったモン勝ちや / ミュージカル『テニスの王子様』The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝

 

  1. 白石→千歳
  2. 財前→金色
  3. 遠山→一氏
  4. 金色→忍足(謙)
  5. 一氏→石田(銀)
  6. 忍足(謙)→財前
  7. 石田(銀)→遠山
  8. 千歳→白石

 

 

大阪マンボ / ミュージカル『テニスの王子様』青学vs四天宝寺

 

(紹介順は『勝ったモン勝ちや』と同じ)

 

 

大阪チャチャチャ / ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs四天宝寺

 

  1. 白石→千歳
  2. 財前→金色
  3. 遠山→一氏
  4. 金色→忍足(謙)
  5. 小石川→石田(銀)
  6. 一味→小石川
  7. 忍足(謙)→財前
  8. 石田(銀)→遠山
  9. 千歳→白石

 

 

 

・・・はい、本当にただまとめただけで恐縮なんですけれども、私は非常に満足です。

他者紹介って、たまに研修やセミナーなんかでも、アイスブレイクの一環として行ったりしますよね。

他者からその人がどう見えているかがわかるので、本人も周りも幸せになれる気がします。

 

少し話が逸れますが・・・相葉さんは、あだ名を付けるのがすごく上手です。

そういう現場をよく目にしますし、耳にします。

「◯◯(個人名)ね、あーハイ、△△(あだ名)ね△△」のように、音で連想してあだ名をつけがちです。

これってですねぇ、やってもらった側は、めちゃくちゃ嬉しいじゃないですか。

個を認識された感じがするんですよね。

そこが、相葉さんの天然人たらしの才というか、遊び心というか、私が思う好きなところの一つでもあります。

 

ここで何を言いたいかと申しますと、相葉さんは、誰かを「見つける」ことがお上手です。

「褒める」とは少し違っていて・・・もちろん褒め上手でもあるんですが、「ここにいたんだね」と言っているような気さえしてくる、勘違い野郎製造マッスィーンなのかもしれません。

他者を認めることは、意外と難しいものです。

でも最後には、「俺も褒めて褒めて〜」と甘えることができるのが、相葉さんの魅力ですよね。

 

 

そんな相葉さんのクソ真面目さを知りたいという方は、ぜひニコ生をご覧くださいませ。

 

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本当は夜ふかしの話もイベントのレポもしたいんですけれども・・・見てくれ、行ってくれ、としか言えない私はやっぱり無力なオタク。

 

 

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ほんっとーに、つくづく真面目な人。

彼の綴る言葉は可愛くて綺麗で、やっぱり可愛い。

真面目と遊びが共存する、本当に不思議な人だなぁと思います。

 

 

・・・他者紹介、できてましたでしょうか。これがオチです

 

 

 

それでは、以下、私が思いつく限りで、アイドルさんたちの他者紹介ソングをまとめています。

中には熱く語りたい曲もありますが、キリがないのでここでは我慢します。

趣味丸出しでごめんなさい。

同じ曲でも、いくつがバージョンがあるの面白いですね。

メンバー同士の関係性や、本人の性格なんかが、少しずつ変化していることがよくわかります。

 

 

∞ o'clock / 関ジャニ∞

www.teichiku.co.jp

 

 

∞ o'clock 08 / 関ジャニ∞

www.teichiku.co.jp

 

 

Five True Love / SMAP

victor-limited-store.net

 

 

Five Respect / SMAP

victor-limited-store.net

 

 

Crazy Five / SMAP

victor-limited-store.net

 

 

La tormenta 2004 / 嵐

www.j-storm.co.jp

 

 

女子かしまし物語モーニング娘。

女子かしまし物語

女子かしまし物語

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チームB推し / AKB48(Team B)

チームB推し(Team B)

チームB推し(Team B)

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エビ中出席番号の歌 / 私立恵比寿中学

 

 

エビ中出席番号の歌 その2 / 私立恵比寿中学

 

 

 

それではまた一週間、お仕事の方も推し事の方も、気合い入れて「生き」ましょう〜〜〜!!!

 

 

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2020年も楽しみがいっぱいです

推し様のおかげで西川さんを拝見できる日がくるなんて。